エンジニア転職後にうまくいかないならば気をつけたい3つのポイント 2018.12.04
もちろん、転職後、慣れない環境ということで、うまくいかないことは多々あると思いますが、そんな中、エンジニアとして絶対に意識しておくべきポイントをお伝えしたいと思います。
エンジニアが転職後にとまどう、慣習や風土の違い
慣習や・風土の中でも、転職をしたエンジニアがとまどうギャップについてみていきます。
コードや使用ツールの違い
たとえ同じ業界とはいえ、コードや開発環境が違うのは十分予想することができます。エンジニア同士で、この点に関して争っても何も始まりません。後から入ってくることになるエンジニアは、この無用な戦争を避けるためにも、いくら以前使っていたコードの方が優れているとはいえども、口を出さないのがベストです。
既存のコードで、汚いところがあっても、それにはそれなりの理由があるということを想定しましょう。その企業には、コードのきれいさよりも、スピードを重視しているかもしれませんし、ベストコードをそろえたくても、そのためのリソースが限られているという事情があるということも考えられます。
ミーティングの数の違い
ミーティングの数もそれぞれのIT企業によって様々です。以前の会社と比べてミーティングが多いと感じても、その企業にとっては、様々なパターンを試してたどり着いたベストなのかもしれません。後々に、仕事に慣れ、転職先の企業に対しての全体感を見渡せるようになったとき、以前は手間であり違和感を持っていた作業であっても、その仕組みが存在するにはどのような経緯があったのかに気づけるときが来るかもしれません。
コミュニケーションの違い
エンジニア転職後、新しい職場に入るときに不安に感じる点として、「職場に誰も知り合いがいない」ということが挙げられるのではないでしょうか。以前の企業では、当たり前となっていた同僚の存在に気付く瞬間です。
「知り合いの不在」だけではなく、新しい会社での人と人との距離感にギャップを感じることもあるでしょう。
これは、転職後うまくいかないなと感じる原因であるかもしれませんが、一度考えてみてください。以前の会社であっても、初日を思い出せば、誰も知り合いがいないということに変わりはないことに気づきます。転職後うまくいかないことがあったとしても、それは時間が解決してくれるというように認識しておきましょう。
エンジニア転職後に意識するべき、中途採用者が意識するべきこと
うまくいかないなと新しい場所に慣れるのに時間がかかるのは当たり前ですし、慣れるまでうまくいかないなと感じることもあるかもしれません。
しかし、真の意味で転職を成功させるためには、以下のことに気を付けておきましょう。
早めに成果を出して信頼を得ること
まず最初に、エンジニアのみなさんは、転職したばかりで、「仕事ができなくて当たり前」という考えは捨てた方がいいかもしれません。なぜかというと、転職者は新卒者とは異なり、求められていることが全く異なるからです。
新卒の場合、企業は社員に対して、手取り足取り教えていきます。
企業側も、彼らが何もできないということを承知で、研修が必要であるということを承知で、雇っています。
一方で、中途採用者に対して、企業が求めているのは、即戦力です。だからこそ、たとえ未経験であったとしても、第二新卒であったとしても、エンジニアの即戦力として早く結果を出すことが求められています。
前職との比較をしないこと
転職後に、前の企業と転職先を比べてしまってはいませんか?もちろん、転職者にとって、2つ以上の企業を経験しているということから、その違いに目が行き、比較をしてしまうかもしれません。そして、比較をするということは、簡単に、どちらが良くてどちらが悪いといった優劣が生まれてしまうことにもつながります。
「転職先の方がよかった」ということなら、大きな問題にはなりませんが、仮に「前の企業の方がよかった」ということなら、転職先の人々を不快にしてしまう可能性があります。
なぜなら、彼らは、前の企業のことを全く知らないからです。何か前の企業が取り入れていたことで、転職先に持ち込めるようなアイデアがあれば、前職を持ち上げたり、転職先を否定したりする要素は排除して、エッセンスだけ絞って伝えるようにしましょう。
転職後、うまくいかないならば受け身ではなく、積極的に
そこで、転職後に意識しておくべきポイントを説明します。
仕事を自分で取りに行くこと
新卒採用とは異なり、中途採用では、体系的な研修が行われるということはめったにありません。簡単な説明がされた後は、特に指示があるわけではないので、転職後まもなく、放置プレイということもめずらしくなく、これがエンジニア転職後にうまくいかないという方の大きな原因でもあります。
指示を待っているだけでは、仕事が回ってきません。特に外資系IT企業のような、仕事は自分でつくるものという文化が根付く企業では、どんどん評価が下がってしまいます。
情報を自分で取りに行くこと
仕事だけではありません。情報も、自分から取りにいかなければ、何もかもうまくいかないことが起こりうります。ただ受け身で指示を待っているだけでは、採用者側の期待にも応えられないことになってしまいます。どんな情報でも自ら積極的に取りに行く姿勢こそがエンジニア転職を成功させるコツです。
分からないならば、「分からない」と口に出すこと
実は、意外に見落としがちなのが、分からないことを「分からない」と声に出すことの重要性です。>転職側の社員は、エンジニア転職者がどのようなスキルを持っているのか、何をどこまで知っているのか、まったく分からないのです。自ら声を出さなければ、彼らは、転職者がうまく物事をこなしていると捉えてしまいます。
しかし、常に声を出すよう心がけていれば、社員も、だんだんと、転職者の理解度を気にかけてくれるでしょう。