その人で大丈夫?転職時に相談すべきなのはエンジニアの先輩ではない 2017.10.11
転職とは人生の一大イベント。だれにも相談せずに一人で決定してしまうのはあまりにもリスクが大きいです。
「でもどこに相談すればいいの?」いう悩みを抱えているエンジニアの方も多いのではないでしょうか。この記事では、ランキング形式でオススメの相談先を紹介していきます。
3位:上司や先輩に相談する
一番やってはいけないのは「上司や先輩に相談すること」です。頼りがいのある上司、話しやすい先輩にはついつい相談したくなってしまうのですが、確実にデメリットの方が大きいのです。
90%の確率で引き止められる
会社にとって社員一人が退職するというのは大きな損害となります。そして上司にとっては上から「マネジメント体制に問題があったのではないか」と疑いを持たれるのは当たり前の流れです。先輩にとっても人が一人辞めた分の仕事が回ってきたり、退職時の引き継ぎをフォローしなくてはならなかったりするのでとにかく非常に面倒なのです。
一番いいのは、そのまま仕事を続けてくれること。そのため、上司や先輩に相談をしても90%以上の確率で引き止められるでしょう。
転職を引き止められてしまうと、そのままズルズルと仕事を続けることになってしまいます。しかも、上司には不満が伝わっている状態で、です。今の状況を改善したいのなら、オススメできません。
社内で噂になったら転職前に辞めなくてはいけなくなるかも
上司や先輩も人間です。もしかしたら、「あなたが転職を考えている」噂が外部に知れ渡ってしまうかもしれません。
真面目な話、外部に知れ渡ってしまえば組織のモチベーション低下にもなります。「あの人は何か不満があって転職を考えているのだ」と捉えられることは容易に想像することができますね。
また、そのような噂が流れてしまうと社内で居場所が無くなってしまいます。「あの人はどうせ転職するし」と信用をしてもらえなくなってしまう可能性も非常に高いです。
上司や先輩に相談するのは転職先が決まってから
上司や先輩に転職の相談をするのは、転職先が決まって一段落してからにしましょう。
その時には「転職をさせていただきたいのですが」という段階になっているでしょうが、その段階でOKです。
2位:ハローワークに相談する
ハローワークは厚生労働省の認可のもとで運営されているので信用できると考える人は多いでしょう。確かに、「職に困ったらハローワークに相談する」というイメージはありますが、これにもメリットとデメリットがあります。
スキルや経験がない人でも気軽に相談できるが…
ハローワークは転職エージェントと違って「エンジニアのスキルや経験による選考」が無いのがメリットです。自分に自信がない、転職できるか不安という人にとっては相談しやすい場所であると言えるでしょう。
一方で、スキルや経験が無くてもOKな分取り扱っている求人のレベルも低い傾向にあります。そもそもハローワークでは失業者のために就職先を紹介するというものなので、あまりレベルの高い求人は無いのは当たり前ですね。年収アップやキャリアアップも視野に入れた転職をしようと考えている人には向いていない相談先です。
自宅近くでで転職したいと考えている人にはオススメ
ハローワークの強みは地元の企業に強いということです。これは、ハローワークが職業安定法の「出来る限り、住所や居住の変更が必要のない職業を紹介しなければならない」という内容に則っているからです。
また、転職サイトや転職エージェントと違って企業が登録するのにお金がかからないというのもポイント。そのため、地元の中小企業も気軽に登録しているのです。
地元で転職したいと考えている人にとっては一番適した相談先かもしれません。
1位:「転職のプロ」である転職エージェントに相談する
エンジニアが転職相談をするなら、「転職のプロ」である転職エージェントに相談するのがおすすめです。転職エージェントは転職エージェントでも、ITエンジニアに特化した転職エージェントであればなおさら有益な情報を得ることができるでしょう。
キャリアパスやキャリアプランなど深いところまで相談できる
転職エージェントには「コンサルタント」や「アドバイザー」と呼ばれる転職相談のプロが在籍しています。このコンサルタント、アドバイザーは、たいていIT・エンジニア業界に精通しており、何人もの転職成功者を見てきています。そのため、実績に基づいたリアルな回答をしてくれるのです。
また、業界のことを理解しているからこそ将来のキャリアパス・キャリアプランまで見越して転職のアドバイスをすることが可能。「今転職したら将来どうなるのか」という一番不透明で漠然とした不安も解消することができます。
退職時の相談まで乗ってくれる
転職の際に一番のネックとなるかもしれない「退職手続き」。気まずいし、手続きも面倒。その上、自分に損がないように退職するには?と保身まで考えないといけません。しかし、退職に関する相談なんて上司にすることはできない。そういうときに転職エージェントが便利なのです。
エージェントにもよってですが、退職時のアドバイスをしてくれるサービスもあります。
デメリットは登録期間が短いこと
転職エージェント最大のデメリットは、登録期間が短いことです。エージェントによっては「サポート期間は3ヶ月」と決まっている場合もあります。
こういうエージェントの場合、悠長に相談していられません。場合によっては「早く転職先を見つけて」と急かされてしまう可能性も。優柔不断でなかなか行動に移せない人にとっては、尻を叩いてもらえるという意味でいいのかもしれませんが。
どうしても転職エージェントを利用したいが、サポート期間が気になるという人は転職エージェントの併用をするという手もあります。幾つかの転職エージェントを利用することによって、さまざまな意見を聞くことができるため視野も広がるでしょう。
具体的な回答が欲しければ転職エージェント一択
相談に対してしっかりとした答えが欲しいのなら、転職のプロである転職エージェントを利用しましょう。転職先を探すという段階に至らない漠然とした不安も相談することができます。
転職はデリケートな話題です。しっかりと相談相手は選ぶようにしましょう。