SIerから脱出する!SEから別業種への転職裏事情 2017.11.01
SIerに務めていると不満が募ります。一生終わらないのではないかとさえ感じるデスマーチ、無理難題の要望をしてくる顧客企業…マネジメントができない上司を見ていると、キャリアアップの光が見えない。それなら1歳でも若いうちに業界に見切りをつけましょう。
気になるのは「別業種でありながら、今のスキルとシナジーがある業種はないのか」ということでしょう。そんな業界があれば、今のSEとしてのスキルを活かしつつ、IT業界の残業過多な体質からも抜け出すことができますよね。
今回はそういったSEが目指すべき別業種の転職先をご紹介したいと思います。
SEから異業種へ転職するメリット3つ
SIerで働くSEから、異業種へ転職するにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1、ブラックな環境とおさらばできる
SIerはその構造上、ブラックな環境に陥りやすいです。
サービス残業、有給なんて使える雰囲気ではない…それは経営陣が悪いというよりは、下請けであるせいで仕方がなく生まれてしまった環境なのです。
つまり、下流SIerである限り、違う企業に転職したところでまた同じ状況が待っているだけ。そのブラックな環境からおさらばするには異業種へ転職するのが最適です。
2、年収アップの可能性大
下請けの下請け、SIerピラミッドの下層になればなるほど、給料は少なくなってきます。残業代を入れてやっと並の給料…なんて人は、転職によって給料が大幅にアップする確率大です。
初心者SE程度の技術であっても、異業種のSEでしたら十分なスキルとみなされ、ある程度の年収を貰えたりします。
キャリアパスの幅が広がる
SIerでずっと働いていると、あるひとつの作業についてはスキルが高いけれど、他のスキルが身につきにくいです。
今の転職市場では、ひとつのスキルに特化したエンジニアよりも、バックもフロントも出来るといった汎用性の高いエンジニアが求められる傾向。
SIerを脱出し、異業界でSEとしての経験を詰めば、それだけ転職の幅も広がります。
ただし新卒という切り札が無い今、まったくの別業種は厳しい
当然、スキルがないのに中途採用を目指すというのは非常にリスキーです。企業としても中途採用には明確なニーズがあって応募していることが多いですから、新卒という肩書を失ってしまった今、素人がしっかりとした会社に採用されるということはないでしょう。
もし、採用されたとしてもそうした企業はそもそも特別なスキルが必要とされない単純作業をこなし続けるブラック企業といったところでしょう。
年齢が上がるにつれ転職が難しくなるのが現実
もちろん、まったくの異業種からしっかりと転職をするということも不可能ではありませんが、実際にどの業界であれ同業種内での転職が7割程度。また年齢が高くなるにつれ、異業種からの転職は難しくなっているのが現実です。
現状の退屈で残業ばかりのSEからせっかく抜け出したのに、労働環境が変わらないどころか、さらに達成感を感じられないといったことになってしまうかもしれません。
やはり、全く現在の経験を活かせない別業種に就職するというのは賢い選択ではありませんね。
BtoCのエンジニアに転職すればSE職と大きく違う景色が見える
やはり、同じIT業界の中で転職するというのがよく聞く話だと思います。SEは企業向けのサーバーシステムの一部の非常に細かい部分のテストやコーディングをすることになるため、エンドユーザーが見えない、達成感が感じられないということもあるかもしれません。
そんなときは同じIT業界であっても、例えばweb業界などは達成感のある職種です。なぜなら、上流下流で仕事を分けることもありませんし、基本的にBtoC市場ですから、より全体に携わることもエンドユーザーもうかがい知ることができるからです。
web系の仕事の利点は幅の広い業務に携わることができること
スキルアップを図るためにもとてもいい選択と言えます。SEはだと日々の業務に追われていて結果としてあまりスキルアップしていないのではないか、と疑問に感じることも多いと思いますが、web系の業種であればより包括的に仕事に関われるためにコーディングだけではなくてより多くのスキルが身につくことでしょう。
実際にweb系に進む友人などもいるのではないでしょうか。こういった転職は非常に人気ですが、問題はweb業界がこれからどうなるか見えないというところにあります。
もちろん業界そのものは拡大することが予測されていますが、新興企業が多く玉石混合であるために、就職先として安定性があるかどうかは非常に難しいところです。
IT業界を脱却し異業界に転職することによって環境を変える
やはり、異業種へ転職したい。そう考えたらどうしたらよいのでしょうか。注意したいのは、当然異業種であっても今までの自分の経験が活かせる。シナジーがある職種を探すことです。
社内SEなら所属業種は変わるけど仕事内容は変わらない
例えば、社内SEなどです。聞いたことのある人も多いかもしれません、具体的には一企業の中で業務がスムーズに進むように、IT系の技術支援をするといった仕事をすることになります。
またその企業が新たなサービスを導入するといった場面でも企業の業務を理解している人間として、システム設計側の企業と交渉するといった仕事をすることもあるでしょう。
社内でのIT担当者という立場になるため、請け負う仕事は会社によってさまざまですが、例えば自社ホームページの管理であるとか、いままでのキャリアでは経験できなかったようなタイプのスキルを磨ける可能生もあります。
ITの知識を生かしてコンサルタントになる
自分のマネジメント能力に自信があって、激務でもやりがいあれば挑戦したいという方であれば、ITコンサルタントというのも選択肢のひとつでしょう。ITはどの企業にとっても重要なツールになりましたが、具体的にそれをどう活用していくのかということはまだまだ企業も慣れていない部分です。
そこでコンサルタントの仕事のなかでもITコンサルタントが必要とされるようになりました。SE出身であれば技術的な部分には長けているわけですから、アドバンテージがありますね。またコンサルと言えば高収入の代名詞のような業界です。
給料が特に不満という方は目指してみてもいいのではないでしょうか。
上に挙げた2つは今後とも底堅い需要が見込まれる業界です。長期的なビジョンを考えてみても比較的安定したよい選択肢と言えるのではないでしょうか。
具体的なイメージがわかないのであれば、転職エージェントのキャリアコンサルを活用して、より考えを深めてみるというのも有意義です。
今最も人気があるのがWeb系
転職したいSE(特にSIerで働いている人)にとって、今一番人気なのはWebエンジニア。限られたフェーズしか触っていないSEにとって、上流から下流まで携わることのできるWebエンジニアは魅力的に見えるのでしょう。
黙々とコードを書くよりもクリエイティビティの溢れる制作物を作りたい人にはおすすめです。
SEの強みを生かした転職で賢い転職を
まったくの別業種は厳しいということを理解して、SEとしての強みを生かせる転職であればきっとうまくいくでしょう。
エージェントを活用するなど、正攻法を駆使して皆さんが希望する転職ができることを願っています。
またそんな皆さんにご紹介したいのが「リクナビNEXT」です。
リクナビNEXTは様々な職種ごとに分かれているため、自分の希望する職種が見つけやすくなっています。
皆さんもぜひ活用して転職成功させましょう。