Windows経験者が注目される転職市場と今後の動き 2017.03.07
Windows経験者の転職事情はどのように推移しているでしょうか?比較的安定して募集は出ています。
堅調に求人情報の出ている状態で推移
Windows経験者を対象にした求人情報は、堅調に推移しているといっていいです。たとえば2011年には東日本大震災が発生して、東北・関東地方で大きな被害をもたらしたことは記憶に新しいでしょう。
この際、ほかの業種では業績の著しいダウン・中途採用も控える傾向が見られました。しかしWindows経験者を含め、IT業界も影響が全くなかったわけではないものの比較的軽微でした。中途採用もしばらく若干少なくなったものの、今では回復基調がみられます。
災害を基点にして強いシステムを作るため経験者の需要が高まっている
大手企業を中心として、Windows経験者を対象にした募集は継続して出ているような状況が続いています。むしろ東日本大震災の発生したことで、大規模災害でもシステムがストップしないようなバックアッププログラムをはじめとした新規の開発に重点を置く企業も増えてきています。
災害を契機にして、Windows経験者の需要がむしろ高まっている部分も見受けられます。
幅広い分野にチャレンジする意欲が求められる
Windows経験者が今後仕事をするにあたって、多方面分野での活躍を視野に入れることも大事です。プラスアルファのキャリアを積むことで、今後転職する場合でも採用される可能性が高まります。
たとえばWindows経験者の間で今後注目度が高まると予想されているのが、クラウド系の技術との融合です。物理的なインフラ設備を活用できるだけでなく、それをいかに仮想ネットワークにつないで有効に活用できるようにするか、これがWindows技術者にとっての今後の課題といえます。
総合的に様々な技術分野に興味を持つ事が大切
実際Windowsエンジニアの中には、物理的インフラと仮想化技術をどのように組み合わせるか、試行錯誤している人も出てきています。
すでにクラウド系サービスがいろいろと提供されています。そのサービスの中には、ベンダーテクノロジーの既存の枠を超えた取り組みにチャレンジしているものも少なくありません。その結果、多種多様な自作ツールも登場して活用されてきています。
その意味では今後Windowsエンジニアとして活躍するためにはアプリケーション開発の分野の職務経験を持っていることが求められるでしょう。一つのジャンルにとどまらず、枝葉のように関連する分野も広範囲にわたって手掛けられるようなバイタリティが求められます。
Windowsスキルのおすすめアピールポイントと身に着けておきたいスキル
Windows経験者が転職活動で成功するためには、関連するスキルを獲得する必要が求められます。今後Windows環境におけるOracleの経験しかないエンジニアは淘汰される可能性が高いです。
Windowsスキルにとどまらないことが採用への近道
今までWindows経験者の中には、大規模案件をメインとして活動した人も多いでしょう。しかしエンジニアに任せられる業務内容は過渡期に差し掛かっているといえます。徐々にLAMP環境における設計・構築の出来る人が求められつつあります。そこでWindowsのスキルプラスアルファの何かがないと、なかなか転職先を確保できなくなる恐れがあります。
多用なスキルを組み合わせることが出来ると幅が広がります
求人情報を見てみると、OracleデータベースからMYSQLやPostgreへの移行をするエンジニアの募集は頻繁に出ています。Oracleライセンスのコストを圧縮するための対策とみられています。このような業務に対応するためには、LAMP環境のスキルは必要になるでしょう。
Oracleのほかにも、UNIXやLinux、Weblogic、JP1などのスキルを持っていると金融系のシステム開発の募集に応募できます。活躍できる幅を広げてキャリアアップしたいと思っているのであれば、Windowsにとらわれず様々なスキルを獲得しておくべきです。
リーダーシップ経験のある人は重点的にアピールすべし
Windows経験者を対象にした求人情報の中で、必要・求められるスキルとしてリーダーシップを明記している案件が増えています。
Windowsエンジニアの場合、まずはヒラのメンバーとしてキャリアスタートします。そして経験を積んでいく中で、徐々にプロジェクトのサブリーダーやリーダーを任されるようになるでしょう。もしプロジェクトリーダーのような重要なポジションで仕事をしたことがあれば、その部分は転職活動の際にアピールしておきたいところです。
具体的にどの程度のチームのリーダーを担当した経験があるか、チーム全体でどのような成果を出したかなど、客観的な事実を絡めたアピールをすると有効です。
実際の解決手法まで絡めて話ができると好印象です
そのほかにもチームを運営するにあたってどのようなことで苦労したか、問題が起きた時にどのように解決したかなども説明すると説得力も増すでしょう。
またリーダー経験がなくても、関係するセミナーに出席した、本を読んでリーダーの心得に関して自分なりに勉強している人はそのアピールをするのもおすすめです。
まとめ
Windowsエンジニアのキャリアアップとして、スペシャリストになるべきかリーダーなどのキャリアアップを選択すべきか迷うところではあります。しかし企業の需要を見ると、リーダーなど人の上に立つ経験を持った人材を求める傾向が顕著です。そこで転職活動をする際には、どのようなキャリアパスを歩むのか、具体的なイメージを持つことが求められるでしょう。