気になるITエンジニアの平均転職回数とは? 2017.09.14
転職を経験するのは当たり前とも思われているITエンジニア業界。特に、ベンチャー企業に務めていると、目まぐるしく社員が変わるなんていう経験をすることも多いでしょう。
ITエンジニアとして転職する際に、転職回数はどの程度参考にされるものなのでしょうか。また、何回までならセーフなのでしょうか。
転職に成功したITエンジニアの平均転職回数は
DODAの調べによると、転職に成功したITエンジニアの平均転職回数は1.6回~1.4回です。平均回数に幅があるのは、ITエンジニアの中でも職種によって回数が異なるからです。
データベースエンジニアやアプリケーションエンジニアなどを初めての転職先に選ぶ人が多い
データベースエンジニアやアプリケーションエンジニアなどは初めての転職先に選ぶ人が多いため、転職回数も少ないようです。
専門的知識がそれほど必要ではないので、ファーストキャリアとして適当なのかもしれません。
ベンチャー企業も多く、若い会社が多いアプリケーション開発企業などは、若くて転職回数が少ない人を好む場合が多いようですね。実際に、筆者が働いていたアプリケーション開発系の企業も、たしか27歳以下で転職採用を行っていたと思います。
転職でキャリアパスをたどるなら転職回数が多くても不思議じゃない
ITエンジニアの場合、転職を通じてPG→SE→PM→PL…とキャリアアップをしていくことは極々一般的です。
そのため、数回のキャリアアップ転職を経てITコンサルタントを志望するなどといったケースは気になる部分ではありませんし、企業側も気にしないでしょう。
実際のところ転職回数が増えると転職しにくくなる
転職する回数が増えると、転職が成功しにくくなるというのは事実です。DODAの調べによると、初めての転職成功率を100%とすると、2回目の転職では98%程度、3回目は70%程度、4回目になると30%程度に落ち込んでしまいます。
技術職なので他の業界に比べたら転職成功率は高い
ITエンジニアは技術職です。転職ごとに知識やスキルが上がっていると考えると、他の業界に比べたら需要は高いです。(一方で販売や営業職は意欲がある若者を好んで採用するため2回目以降の転職確率は非常に低い)
そのため、巷で噂される「3回目の転職は厳しい」という意見はITエンジニアにとってそれほど深刻視するものではないと言えるでしょう。
20代だと2回以上の転職で多いと感じる
人事の意見やネット上にある意見を見ていると、20代だと2回以上の転職で「転職回数が多い」と感じさせるようです。
20代で2回以上転職しているということは、1社あたりの在籍期間が短いということになります。そうすると、「この人は採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と思わせてしまうこともあるようです。
転職回数が多くても転職できるエンジニアとは
「転職回数が多いから転職ができない」というわけではありません。現に、転職回数が4回、5回だとしても内定を決めているエンジニアはたくさんいるわけです。
では、どういった人が転職を成功させているのでしょうか。
キャリアパスに沿った転職をしている
例えば、同業種内で管理職を渡り歩いている人だとしたら企業側は「自社の戦力になる」と喜んで採用します。しっかりとキャリアパスを踏んできている人で、募集している職種がそのキャリアパス先にピッタリなようであれば、高いパフォーマンスを発揮してくれるだろうと思います。
つまり、志望動機に論理性さえあれば、転職回数はそこまで懸念する材料ではないのです。
そのため、転職先選びは自分のスキルが生かせる仕事、できれば同業種であることが成功率を上げるポイントとなります。
プロジェクトベースで進める会社を選ぶ
IT企業の中には新しいプロジェクトが発足するタイミングで求人を出すところもあります。
そういった企業は、プロジェクトベースで進めているので長く続けてくれる人よりもスキルがある人を好んで採用します。
スキルはあるが転職回数が多いという人はプロジェクトベースの企業が狙い目です。しかし、こういった企業にはキャリアパスが用意されていないことが多いので、注意が必要です。
エージェントの非公開求人を狙う
企業の中には、転職回数に上限を設け、脚切りしているところもあります。もちろん、公開されている求人情報には記載されません。しかし、エージェント経由で紹介される非公開求人の場合、エージェント側にその条件は伝わっているため、転職回数が理由で落ちる選考を未然に防ぐことができます。
可能性のない選考を防ぎ、その分可能性のある選考に進むことで転職成功確率はあがります。
転職の多いエンジニアはしっかりと転職市場を捉えよう!
転職が多ければ多いほど転職成功率は下がります。
転職ができないわけではありませんが、確実にコツは必要になってきます。
しっかりと情報を集め、賢いエンジニア転職をしましょう。