30代のITエンジニア転職でやりがちな失敗はこれだ! 2017.09.14
若い人材よりも伸びしろが見込めないという理由で転職活動が難しくなってくる30代。しかし、これらの転職者を見ているとそれだけではなく、別のところにも原因があるようです。
30代での転職応募者が落選した理由やつまずきの原因、30代でも転職を成功させるためのアドバイスを紹介します。
ITエンジニア転職市場における自分の価値を知らない
30代でのITエンジニア転失敗の原因にはいくつかありますが、そのうちの1つが、「自分の市場価値が正しく認識できていない」ことです。具体的には以下のような点があげられます。
- 年齢と企業評価の関係をしらない
- 社外からの評価を知らないため、自己評価と企業評価が一致しない
- 自己アピールの機会がなく、転職に必要なスキルを整理できていない。
社内評価=転職市場での評価ではない
30代でITエンジニア転職を考え始めた方で多いのが、「社外からの評価をうけたことがない」というパターンです。
前項でも述べたように、自分の市場価値を認識できてないということです。もちろん、30代ともなれば役職についている人もいるでしょう。しかし、そのスキルは本当に社外でも通用するのでしょうか?
ITエンジニアの中途採用で求められるレベルを知らず、転職活動を始めたものの市場評価が芳しくない、という話も、時折耳にします。
アピールできるスキルを整理していない
初めてITエンジニア転職をする方の中には、自己アピールは新卒の就職活動以来、という人も多くいます。
ITエンジニア転職での面接時間は短いです。その短時間で、的確かつ明確に自己アピールする必要があります。例えば、自分が相手企業にどう貢献できるかを伝えるのは良い手段です。
ところが、初めてのITエンジニア転職では、スキルを整理しきれていなかったり、市場で求められる経験を知らなかったりして、的外れのアピールをしてしまうことが多々あります。
実際、30代でのITエンジニア転職では、市場価値の認識不足や下手なアピールによって転職機会を逃すことが多いのです。
採用側から見る30代ITエンジニアの不採用理由とは
上記のような「市場での自分の価値を理解していない」プログラマーは、採用側にはどのように映っているのでしょうか。実際の声を元に紹介していきます。
採用担当者の声①「学習意欲が低い」
「弊社が扱っている分野に興味があると言いつつ、自分でその分野を勉強したことはないということで、極めて受身的だと思った」
「アプリを開発したいといいながらも、自分では何もしていないらしい。意欲的には思えない」
「Web開発をやりたいと言っているが、そもそも基礎知識が不足している。また、今後知識を吸収していこうとする熱意も感じられなかった」
はっきり言って、Web開発企業の応募者の中には「受託開発が嫌になったのでWeb開発に転職したい」という人も多いです。こうした状況のせいで「受け身に思える」「消極的に見える」という理由で不採用になるのはもったいないです。
やる気さえあれば、プログラミングは独学で習得できます。自分でアプリを制作している学生もいます。20代であれば、「これから自社で教育しよう」となりますが、30歳を超えたWeb開発未経験者は「20代で勉強してこなかった」という扱いになります。
採用担当者の声②「キャリアプランが不明」
「転職の動機が不明」
「話が具体的でない。30代の割に思慮が浅い」
「弊社を志願する理由が不明。キャリアビジョンもはっきりしない。」
30代でのITエンジニア転職では「なぜ、今頃転職するのか?」「今後のキャリアをどう築いていくのか」
という問に直面します。そのため、自分の軸を持っていることが必要になります。ここで、給料の話や曖昧な回答しかできないと、「キャリアを何だと思っているのか」「思慮が浅い」と言われてしまいます。
30代でのITエンジニア転職で求められることを整理しましょう
転職前に、自分に求められている価値を一度整理しましょう。
実務経験からの実績
が期待されます。20代の転職志望者は将来性が求められますが、30歳を超えた転職者は、現在価値が採用の決め手となります。
「人に語れるような実績なんてない」という方でも、これまで関わったプロジェクトや、そこでの提案、成長は語れるはずです。ただし、注意すべきポイントは数字による客観性が求められる、ということです。例えば、開発チームの規模、製作期間やユーザー数を具体的に話すのは効果的です。繰り返しますが、客観性がキーポイントです。
明確で具体的なキャリアプラン
も大切です。30代のITエンジニア転職の際には「自分の今後の方向性」が定まっていることが求められます。面接の際に「これから模索していきます」と言おうものなら、キャリア設計をしていない人として扱われてしまいます。そして、
常に新しい情報を取り入れ好奇心旺盛であること
30代は、一通りの仕事を覚え終わる時期ですが、その反面、素直さがなくなる時期でもあります。とはいうものの、新しい環境に飛び込むということは、当然そこでの知識吸収が求められます。さらに、ITエンジニアという職業上、新しいことへの探究心は常に求められます。そのため、20代に劣らないくらいの感度が必要となるのです。
脱失敗!自分を見つめ直し最善の状態で転職に挑もう
繰り返しになりますが、一般のITエンジニア転職では、歳を重ねれば重ねるほど転職は難しくなります。ただし、30代だからといって極端にITエンジニア転職が難しくなるわけでもないです。
転職活動を行う方は、自分の市場価値や軸を冷静に見極めることから初めてみてはいかがでしょうか。