30代までのITコンサルタント転職に必要なスキルと経験 2017.05.31
ITエンジニアとしてキャリアアップする上で最終目標となることも多いITコンサルタント。大手ITコンサルだと年収1000万円を超える人も多くいます。
そんなITコンサルタントになるにはどのようなスキルや経験が必要なのでしょうか。
ITコンサルタントへの転職に必要とされる専門的なスキル
SEやプログラマーなどの技術者と共に仕事を行うのですから、当たり前のように専門的な知識が必要となってきます。具体的には以下の知識が挙げられます。
システム構築における技術や知識
IT業界で日常的に使われているネットワークやサーバー、データベースなどの知識が必要です。一般的にはSEやプロジェクトマネージャーに値する知識が必要とされるので、そこからのキャリアアップが多い傾向にあります。
一般的なコンサルティング料金は一時間につき1万円程度。その値段に見合う情報を提供するにはそれなりの知識や経験が無ければなりません。
顧客に向き合うコンサルタントとしてのスキルも必要
社内の人間が相手であったプロジェクトマネージャーやSE。ITコンサルは顧客が相手なので、それを超えるレベルでのコンサルスキルが必要です。
コミュニケーション能力
ITコンサルタントの場合、商談は企業の経営層と行うことが多数。それに伴い高度なコミュニケーション能力が必要とされます。
ベースとしてロジカルシンキングが出来ていること、またITの専門分野に関わらず、幅広い知識の引き出しを持っていることが重要です。
高いコミュニケーション能力で人間関係を構築し、人脈を広げることがITコンサルタントとして上を目指すために必要なことでしょう。
論理的思考
問題解決がITコンサルタントの主な仕事になるのですから、ロジカルに解決策を構築し、クライアントに対して提案するという一連のフローが当たり前のように出来なくてはなりません。
解決策をプレゼンする際にも必要ですが、顧客が普段からロジカルシンキングを行っているような経営層になることが多いので会話のひとつひとつにおいても意識しておきたい点です。
プレゼンテーション能力
ITコンサルタントにプレゼンテーション能力が必要である理由は以下の2つです。
- 問題点、課題、そしてその解決策を顧客に納得させるため
- 仕事をとるため
ひとつめの問題点、課題、そしてその解決策を顧客に納得させるためはITコンサルタントとしての真髄の部分です。いくら素晴らしい解決策を出したところで、プレゼンテーションで相手に納得させなければ意味がありません。
ふたつめの「仕事をとるため」というのは、独立系ITコンサルにとっては特に必要となってくるスキルです。独立系コンサルの場合、同業者に向けての講演も仕事の視野に入れることが出来ます。ITコンサルとして業界の上を目指すなら磨いておきたいスキルです。
スキル以外にITコンサルタントに求められる経験とは
SEからのキャリアアップが多いITコンサルタント。独立して行っていく場合は輝かしい経歴が名刺代わりになるくらい、重要視されます。転職の場合においても、スキルだけではなくある程度の経験を求められます。
マネジメント力を証明するPMやPLの経験
ITコンサルタントの行う仕事は経営層への提案・問題解決のみではなく実際にプロジェクトを組み立てるところまでです。外部ベンダーを使ってプロジェクトを進めている場合はITコンサルタントがPMOとしてプロジェクトに入ることも。
自社か他社かという違いだけで、業務の大枠はPMやPLと似通っています。そのため、PMやPLからITコンサルタントへの転職はスムーズであることも多いのです。
中小企業なら専門性の高いエンジニア経験重視の採用
中小企業のITコンサルの場合、一つの分野に特化した事業を行っている事が多いです。例えば、社内インフラのコンサル、アプリケーション開発系の企業に対するコンサルなど。
そのような場合は現職(前職)でインフラエンジニアだった、アプリケーションエンジニアだったという経験が生きてきます。エンジニアからのスムーズな転職を望むのなら、自分の専門分野と被る部分のあるITコンサル企業に応募するのが良いでしょう。
転職でITコンサルタントへのキャリアアップをしよう
ITコンサルタントには豊富なスキルや経験が必要となってきます。また、他社のプロジェクトの責任を負うため、責務も非常に大きいのが特徴。そのため、SEやPM、PLを経験し、経歴に十分自身がある方向けのキャリアパスです。
また、ITコンサルタントへの転職理由のひとつとして、拘束時間が少ないということがあげられます。技術職ではないため、自分自身でタイムマネジメント出来ること、またイレギュラーなどでの緊急対応がないことがその理由です。
家族との時間を確保するためにも、ITコンサルへ転職を決める人も多いようです。