ITコンサルタントへの転職を有利にする資格4選 2017.06.02
ITエンジニアの花形、ITコンサルタント。多くの人が憧れる職種であり、その分転職の難易度も高い傾向です。では、どのような資格を持っていればITコンサルタントへの転職を有利に進めることが出来るのでしょうか。
今回は、ITコンサルティングに役立つ資格を紹介します。
求人情報から見るITコンサルタントに求められる能力とは
ITコンサルタントの転職に資格は必ずしも必要ではありません。
しかし、顧客を相手にする上で上位の資格を提示することが出来ると、固い信用を得ることができます。また、多岐に渡るスキルが必要な職種のため、資格試験を通してスキルを磨いているITコンサルタントも多くいます。
ITコンサルタントへの転職を有利に進めたいのなら、事前に資格を所持して即戦力があることをアピールしましょう。
IT専門化とコンサルタント両方のスペシャリストであることが求められる
ITコンサルタントへの転職を考えているなら、専門的な知識とコンサルタントとしての能力の両方を持ち合わせておきたいところです。
ITコンサルタントには必要とされるスキルが多いから、と闇雲に資格を取得するのは得策ではありません。SEやPMからのキャリアアップで実務の経験が十分なのであれば、未経験のコンサル部分はコンサルティング系の資格で補う、というような使い方をするのが良いでしょう。
転職で有利になるITコンサルタント向けの専門資格
ここからはITコンサルタントへの転職で実際に役に立ったという意見が多い資格を紹介します。
ITコーディネーター
2001年に通商産業省の国家プロジェクトとして設けられた資格。経営者の立場に立った助言や支援で最良のIT経営を行う事が出来る事を証明します。
専門スキル特別認定試験は特定の資格を所持していないと受験することが出来ないので、ITコンサルタントを目指すなら中小企業診断士の資格と合わせて取得することをオススメします。
専門性が高いので、ITコーディネーターのスキルを生かして独立系ITコンサルに転職する人も多く居ます。政府や自治体ビジネス、メーカー、小売業など様々な分野でスキルを生かすことが出来るため、ITコンサルタントとしての活躍の場を広げるでしょう。
PMP
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)は、PMI認定の国際資格。プロジェクトマネジメントの専門性を証明することができ、名刺に資格名を記載することも可能です。大企業では300人以上の社員にPMPを取得させるなど、企業内評価においても重要な判断基準となっていることがわかります。
転職サイトではPMP優遇の項目もあるほど、転職者に求められることの多いスキル。「転職に強い資格」としても知られているため、少しでも転職を有利に進めたいのなら取得しましょう。
ITストラテジスト
情報処理技術者試験のひとつ。昨年の応募者数は6,676人と人気のある資格です。資格所持の対象者はビジネスモデルのプロセスを改革・最適化するための施策を提案する者とされており、ITコンサルタントとしての高度な技術を証明することが出来ます。その証明として、2016年の合格率は14%ほどと低い水準に留まっています。
有名な転職サイトにこの資格を登録したところ、求人数が3倍になったという保有者の声もあり、IT転職業界での評価が高いことが分かります。
コンサルティングを上手く行うための資格
ITコンサルタントはIT関係の専門的な知識だけでなく、コンサルタントとして企業全体を見、ソリューションを出す能力も必要です。そのようなコンサルティング能力が証明出来る資格は以下のものです。
中小企業診断士
中小企業診断士は国家資格のひとつ。難関資格としても有名なため、一般企業の顧客相手に仕事をする際に高い評価を得ることが出来ます。その点ではIT系の専門的な資格より優れているかもしれませんね。
試験は一次試験と二次試験でマークシート方式と筆記と口述によるものになります。マーケティングや運営管理の知識が問われ、経営管理に関する幅広い知識を問われます。
この中小企業診断士を所有していると、ITコーディネーター試験において専門スキル特別認定試験を受けることが出来ます。こちらを併せて持っていると専門性の高さを証明することができるので、転職の際には有利に働くでしょう。
転職でITコンサルタントへのキャリアアップを!
ITコンサルタントに必要なITの専門的スキル、コンサルタントとしてのスキルを証明することが出来る資格は転職で有利に働きます。
現職(前職)での経験が足りない部分は資格取得で補い、転職活動に挑みましょう。