フリーランスエンジニアのストレスに迫る 2019.12.25
「フリーランスのエンジニアは環境に縛られず、自分の意思でやりたい仕事を決められるのでストレスフリーである」
一部のフリーランスにとってはまさにその通りという人もいますが、多くはそうではありません。
人によっては、フリーランスであることが逆に多くのストレスを抱える結果になることもあるのです。
この記事では、フリーランスのエンジニアにはどういったストレスがあるのかに迫ります。。
フリーランスエンジニアのストレス①仕事面
全てのフリーランスエンジニアにつきまとうのがお金の悩みです。
年収が上がるか下がるかは自分次第
フリーランスは一般的に、会社員よりも高い給料をもらうことができます。
「会社員で消耗せず、スキルに見合った給料をもらうことができて嬉しい!」なんて思うものですが、逆に言うと「スキルがなければお金ももらえない」ということなのです。
今はスキルがあっても、技術は日々進化します。その進化に付いて行けなければ給料は相対的に下がっていきます。
フリーランスエンジニアは常に、自分の価値を上げ続ける必要があるのです。
人によってはそれが大きなストレスになってしまいます。
仕事量のノルマがある
フリーランスは派遣社員と異なり、時間ではなくスキルを売っています。つまり、一定の仕事量は必ずこなさなければいけないのです。
会社員にもノルマがあることは多いですが、フリーランスは外部の人間なのでよりシビアに見られることがほとんどです。
フリーランスエンジニアのストレス②人間関係面
フリーランス=自由のイメージがあっても、仕事をする上では結局誰かしらと関係を持つことになります。
どのような関係にストレスを感じるのでしょうか。
取引先とのストレス
フリーランスは1つの環境に囚われることがないので、社内での人間関係によるストレスはありませんが、外部とのストレスはつきものです。
しかも、フリーランスの場合は個人ということもあり立場が弱いため、我慢することも多くなっています。
相談する相手がいないこともストレスを加速する要因に
会社員の場合、人間関係に問題を抱えた際に先輩や同僚に相談することができます。
一方でフリーランスの場合、個人で活動しているため、相談する相手がどこにもいません。そのため、ストレスのはけ口がなくて抱え込んでしまう人も多いようです。
フリーランスエンジニアに向いている人・向いていない人
フリーで働く上で多くのストレスがあることはおわかりいただけたでしょうか?では、どんな人がフリーで働くのに向いているのでしょうか?
まず、精神的なゆとりを作るために、しっかりと仕事を確保することが大事です。収入が少なく、生活への不安が一番大きなストレスになり得るからです。フリーで働き始めてすぐにうまく仕事をとれたり、単価の高い仕事がもらえたりすることは少ないため、最初のうちはアルバイトやパートをしながら実績を積んでいくことも考える心構えでいることが大事です。
また、仕事が軌道に乗り始めても、取引先などとの人間関係におけるストレスはいつでも生まれる可能性があるため、コミュニケーション能力があったり、ある程度のことは流せるようなおおらかな気持ちを持った人が向いていると言えます。
好きな時間に働けるとは言え、案件を受け過ぎたり、気持ちにゆとりを持てず、几帳面すぎたりすると、なかなか休めないことがあります。しかし、働くうえで何よりも大事なのは、良好な心身状態であり、そのためには十分な睡眠時間、栄養のある食事、それから適度なリラックスタイムがとても重要です。仕事が詰まっていても自分にたくさんの残業時間を課せないよう、気をつけましょう。
上手なストレス解消法
自由に働けることがとても魅力的なフリーランスですが、その分自分で多くのことを解決していかなくてはいけません。そのすべてを完璧にこなそうとする人ほど、大変な思いをしかねないですね。
自分のすべきことに優先順位をつけたり、ある程度のことは気にしないほうがストレスを溜め込まないと思います。しかし、自分という人間性を理解した上で、自分の良さをどのように活かして働けるのかを考えていくのもフリーで働く醍醐味でしょう。