プロジェクトマネージャーの仕事内容を調査!その実情とは 2017.06.29
SEの仕事は下流の工程の仕事であるので、全体像が見えないということに不満をもっている方も多いでしょう。もっと全体像の見える上流の仕事をしたいと思うことも多いでしょう。
今回は、そんな上流プログラマであり、みなさんSEを指揮するプロジェクトマネージャーが具体的にどのような仕事をしているのか、またキャリアアップを目指すのなら必要になるスキルなどを紹介していきたいと思います。
プロジェクトマネージャーの仕事とは
プロマネやPMと略されることもあるプロジェクトマネージャー、よく聞くという人や実際に仕事でかかわるという人も多いでしょう。まずは彼らの基本的な業務内容を確認していきたいと思います。
クライアントと話し合いプロジェクトの策定を行う
プロジェクトマネージャーは、クライアントの要望に合わせて、「どのような目的のソフトウェア、サービスをどれくらいの納期で、いくらの予算で」といったプロジェクトの骨格を決めることがまず第一の仕事です。
つまりはクライアントと相談して、納期や予算の妥協点を探し、実際にまとめその計画を達成するためのチームの構成などを請け負います。
具体的にこの段階では一か月かけて、〇〇のプログラマをX人で終了するといったように計画書を作っていきます。この計画書をもとに企業側と交渉し、企画を立ち上げる、ということです。
計画に沿った正確なプロジェクト遂行が求められる
計画がまとまれば、その後はそれを遂行することがプロジェクトマネージャーの仕事です。具体的には計画通りにタスクが進み納期に間に合うように各チームへの確認、タイムスケジュールの管理、徹底などを通じてプロジェクトが予定通り進むようにします。
開発の途中にチーム内で問題が発生することもあります。ヒアリングを通じて、対人関係や労働環境が仕事を円滑に進む状況に整えていくことも業務内容に含まれるでしょう。
また、企業の都合で、制作に取り掛かってから仕様の変更を迫られることもあります。そんなときは、それに合わせて開発側の予定や企画書を調整します。もちろん実際にプログラミングを手伝うこともありますが、あくまでも修正といった側面が強いので、プログラマというよりは管理職といったところでしょう。
こうして、実際に企画したサービスが形になるまで、いわば監督としてチームを率います。
プロジェクトやメンバーへのフィードバックを行う
当然、仕事をしてそれで終わりということはありません。企画が無事終了のちには、問題点や改善点などをまとめて次に生かせるようにレビューをするのもプロジェクトマネージャーの仕事です。この工程を通じて、計画の綿密さを高めていくわけです。紹介してきた、プロジェクトの計画、遂行、振り返りこの三つがプロジェクトマネージャーの大まかな仕事です。
業務内容を円滑にこなすためにはどのようなスキルが必要?
これまで、プロジェクトマネージャーの仕事を確認してきましたが、では実際にPMになるためには何が必要なのでしょうか。
応募要件に載っていることの多い3年以上の実務経験
まずは、IT系開発の実務経験です。たしかに業務内容は管理職といった側面が多いですが、実際に計画をしていくためにも1人前のSEとしての経験や理解がなければいけません。どれくらいの納期が適切なのかといったことを理解するためには当然、自分自身の経験が必要ですよね。
転職先でも上手く回すコミュニケーション能力が重要
そして、次に必要なのはなんと言ってもコミュニケーション能力でしょう。基本的な業務内容はひたすら交渉とすり合わせ、チームを管理するための綿密な連絡です。コミュニケーションがとれなければ始まらないですよね。
信頼を勝ち得て初めてイニシアチブを握れます。組織を動かしていくためには丁寧なコミュニケーションに裏付けられた信頼が必須ですよね。
PMへの転職には豊富なキャリアが求められる
プロジェクトマネージャーの仕事はいわばプロジェクトの最上流の仕事です。SEから急にジャンプアップできるものではありませんが、アプリケーションエンジニアなどプログラマから少しずつ管理側にキャリアアップしていき最終的に行き着くのがプロジェクトマネージャーと考えておけば無難でしょう。
ですからプロジェクトマネージャーになろうと思ったら地道にキャリアを積んでいかなければなりません。
すでに管理職としての経験が豊富だという方は、基本的にプロジェクトマネージャーのほうが年収も高いですし、転職を目指すというのも自然な選択でしょう。その際は、自分の実務経験をしっかりアピールしていくことが転職を成功させるための条件ですから注意してください。
PMの仕事内容を理解してミスマッチのない転職をしよう
プロジェクトマネージャーの業務内容はお分かりいただけたでしょうか。SEとしての側面はもちろんありますが、それよりも全体を指揮することが基本的な仕事です。
プロジェクトマネージャーを目指そうと思う方は、必要になってくるSEとしての素養や管理職としての素養を一歩一歩習得していくというイメージをもってください。
みなさんが将来プロジェクトマネージャーとして活躍する未来を願っています。