時短勤務のメリットとデメリットを紹介!子育てエンジニアが進むべき道は 2017.11.30
「育児をしながらでも働きたい」という人は、時間に余裕がある働き方に魅力を感じているのではないでしょうか。
最近では、柔軟な働き方が受け入れられるようになり、時短勤務OKという文字もよく見るようになりました。
しかし、現実的に考えて時短勤務は現実的に考えて本当にメリットがあるものなのでしょうか。
今回は、子育てをするエンジニアが実際に時短勤務をするとなるとどのようなメリット・デメリットが考えられるのか調べてみました。
時短勤務で働くメリット
ITエンジニアが時短勤務で働くにはどのようなメリットが考えられるでしょうか。ある程度分かっているかと思いますが、今一度書き出してみましょう。
仕事をしながら育児ができる
時短勤務を取得する人の一番多い理由は「子育てのため」ではないでしょうか。今の時代、なかなかこの理由以外で勤務時間を短くしてもらうのは難しいものです。
想像できる通り、労働時間が少なくなる分在宅の時間も増えます。その分家事や育児に時間を割くことができます。体力や精神面の余裕もできるので、「今のままでも時間的にはギリギリやっていける…」という人も取れるなら取った方が家族のためになるでしょう。
育児後に復帰しやすい
産休や育休を長い期間取ってしまうと、その後仕事にカムバックすることが難しくなります。また、転職をするにしても職務経歴書にブランクが空くことになるので、不利です。
時短勤務であってもキャリアを継続していれば、ブランクが空くことにはならないのでフルタイムへの復帰をしやすくなります。
また、体裁的な面だけでなく、生活リズム的な問題でも復帰しやすくなります。出産・育児を行った後の体ですから、いきなりフルタイムで働くよりも時短勤務で体を慣らしていったほうが続けやすいでしょう。
時短勤務で働くデメリット
時短勤務は取れるなら取りたい、メリットが多いといったイメージもありますが、見逃せないデメリットもいくつかあります。
給料が下がる
時短勤務で一番大きなデメリットは、「給料が下がる」ということでしょう。
基本的に時短勤務の勤務時間は6時間。もともと8時間の人が、6時間勤務となると給料は通常の75%。
これまでの手取りが25万円だとしたら、時短勤務後は18万7,500円の手取りとなってしまいます。これは大きな違いですよね。
「時短で働いたお金が全ほとんど保育園代になってしまう」という場合も少なくありません。
周りの目が気になる
女性の割合が低いITエンジニア職。時短勤務という制度があったとしても、実際に取る人はほとんどいないでしょう。IT企業では未だに「時短勤務制度は一度も使われたことがない」ということも少なくありません。
職場の環境にもよるでしょうが、時短勤務を取得した分の仕事が他の人に回ってしまうとなると肩身が狭くなってしまいます。
仕事量は今と変わらないかも
時短勤務に変更したところで、仕事量は変わらない場合もあります。そうすると、結局残業をすることになって以前と就業時間が変わらない、家に持ち帰って仕事をしなければいけないという事態に。見込み残業でしたり、残業代が支払われないという環境の場合、フルタイムで働かないと損をしてしまうかもしれません。
時短勤務をしなくても余裕を持って働けるエンジニア職とは?
ITエンジニア職は残業が多いイメージがありますね。特に下請けのSIerなど納期が厳しい職場だと、終電で帰宅するというのもよくある話だと思います。
「一般職だったら仕事をしながら子育てをしてる人だっているのに…」エンジニアでも一般職のようにしっかりと定時で帰れる職業はあるのでしょうか。
社内SEなら定時で帰りやすい環境!
残業が少ないエンジニア職といったら社内SE職でしょう。一般職と混ざって働くことになるため、定時で帰りやすい雰囲気であるようです。
また、エンジニア集団の中で働くよりも高確率で女性の比率が高くなります。育児への理解がある人も多いので育児をしやすい環境にもなるでしょう。
社内SEは人気の職業!転職するのは難しい
社内SEは残業が少なく、ノルマも厳しくないということで人気の職業。育児をするエンジニアでなくても、転職を希望するエンジニアはたくさんいます。
一方で、社内SEはポストの入れ替わりがほとんど無い職業。そのため求人自体が頻繁に出ることはありません。
そういった理由で、転職するのは難しい仕事なのです。
転職エージェントでサポートしてもらうのが吉
転職希望者がたくさん集まる社内SEのような求人は、転職サイトよりも転職エージェントにあることが多いです。人気の職業は転職エージェントの「非公開求人」として限られた人にだけ紹介するようになっているためです。充分なスキルや職歴があれば求人を紹介してもらえる可能性も高くなります。
転職エージェントの場合、エージェント側が企業に情報を伝えてくれるサポートもあります。子育てをしながら働きたいということも伝えてもらえるでしょう。
社内SEに転職するならこのエージェントがおすすめ
子育てエンジニアに人気なのが社内SE。人気職種のため倍率が高く転職するのが難しいと言われていますが、最近では「社内SEの求人に力を入れている」転職エージェントも出てきました。
マイナビエージェント
リクナビとならぶ、転職業界最大手の企業、マイナビ。
そのマイナビが運営する転職エージェントサービス、マイナビエージェントはITエンジニアの求人に力を入れており、その中でも社内SEへの転職支援に特化しています。
大手だからこその質が保証された支援、太いパイプによる有名企業、好条件求人が揃っているところが魅力。エージェントなのでコンサルタントさんに生活状況を相談しながら、企業を選んでいけるのもおすすめポイントです。
レバテックキャリア
筆者も何度か利用している転職エージェント。何と言っても女性コンサルタントさんが多いので、しっかりと求職者側に寄り添って求人紹介を行ってくれます。
エンジニア転職に特化した転職エージェントなので、業界に対する知識が豊富なのも魅力。コンサルタントさんによると、「求人紹介ではなく、相談ベースで来てもOK」とのことなので、気軽に相談してみては?
1歳になるまではフリーランスとして働く子育てエンジニアも
ある程度スキルセットのあるエンジニアの場合、肩身が狭くなる思いをしながら時短勤務を選ぶよりもいっそのことフリーランスとして働いたほうが良い場合もあります。
在宅ワークなら自由に時間が使える
育児をしながらフリーランスのエンジニアとして働くなら、在宅ワークがおすすめです。
在宅ワークなら1日の時間が自由に使えるため、例えば子どもが昼寝をしている間、夜寝静まった時などに作業をする、ということができます。
また、休日は夫に子育てを任せ、その間に仕事を進めるという方法も。
完全に仕事に子育ての時間を奪われることなく収入も得ることができるのです。
フリーランスの仕事はどうやってゲットする?
フリーランスで好条件の案件を得るにはどのようにしたら良いのでしょうか。
クラウドソーシングサイトもひとつの手ではありますが、実績の少ないフリーランスエンジニアが使うのは現実的ではありません。
いちばん条件が良いのは、知り合いのツテで仕事を得ること。スタートアップの企業から直接仕事を受注しているフリーのエンジニアは少なくありません。
ツテが無いようなら、フリーランスのエージェントを使いましょう。クラウドソーシングとは違い仲介のコンサルタントが入るため、フリーランス未経験でも仕事を受注できる可能性は高まります。
ただし、その分マージンも発生するのでできるだけマージン率が低いエージェント(10%~15%)を選ぶようにしましょう。
転職エージェントで実績ができてきたら、クラウドソーシングを利用したり、スタートアップ企業に営業をしてみるのも現実的になってきます。
フリーランスで働き始めるならまず登録したいエージェント
フリーランスのエージェントは、受注元とフリーエンジニアの間にエージェントが入るため子育てをしながらの働き方に最適です。
未経験でも上手く働ける案件を紹介してもらえる
エージェントを仲介することに関するメリットは、ミスマッチを極力防げるということ。
子育てをしながら無理なく働ける案件はないか、その他希望条件を考慮しながら求人案件を紹介してもらうことが可能です。
税金や保険の手続きもしてくれる
会社勤めでなくなることで大変になってくる点が、確定申告や保険の手続き。
確定申告をしていない場合、10%程度の加算税が課せらるため、必ず準備をしておかないといけません。
しかし税理士に頼むとしても、税理士探しから始めなければいけないので非常に骨が折れる作業。
エージェント利用の場合、エージェントと繋がりがある税理士を紹介してもらうことが可能です。
育児をしながらどうやって働くかを考え直そう!
エンジニアが育児をしながら余裕を持って働くには、時短勤務を取得するか定時で帰れる職業に転職するという選択肢があります。
自分のスキルや状況を考えてどちらの選択肢が適切なのか、考え直してみましょう。