インフラエンジニアの転職に役立つスキルや経験 2017.05.31
サーバーやネットワーク環境の設計・構築・運用を行うインフラエンジニア。
縁の下の力持ちとも言われるポジションですが、転職においてはどのような能力が歓迎されているのでしょうか。今回は、インフラエンジニアに求められるスキルや経験にフォーカスして紹介していきます。
インフラエンジニアの転職に必要なスキル3選
インフラエンジニアはサーバー管理やネットワーク環境を整える仕事をします。サーバーやネットワークは正しく動いて当たり前の世界なので、失敗は許されません。
このような環境であるため、転職においては経験豊富でスキルがある人が求められています。
インフラ全般の知識
インフラエンジニアはその名の通りインフラの設計から構築、運用までの全てを担います。
サーバーの構築やテスト作業などがしっかりと出来て初めて安定力のあるインフラを構築することが出来るので、幅広い知識を持っていることが必要となってきます。
LL言語やC言語などサーバー管理に使われる言語
インフラエンジニアはシェルプログラミングが出来ると強みになります。転職求人を見てみると、MacやLinuxなどUNIX系のOSで使われる#!/bin/shが歓迎されることが多いですね。また、オープンソース系のサーバー管理にはC言語が使われているため、C言語が使えると作業を効率的に進めることができるでしょう。
24時間稼働し続けるシステムに付いていく体力
サーバーやネットワークは昼夜問わず稼働し続けるシステムのため、24時間の間ずっとリスクを抱えている状態です。
ネットワークやサーバーの障害対応は24時間いつでも行わないといけない為、残業も多くなっています。そのため、他ジャンルのエンジニアと比べて拘束時間も長めの傾向です。
インフラエンジニア転職の際に即戦力となるスキル2選
インフラエンジニアやサーバーエンジニアの職歴の中で身につくスキルは転職先においても即戦力として重宝されます。
設計書作成のスキル
インフラエンジニアとして仕事を進めていく上で重要な設計書作成スキル。業務時間の半分ほどは資料作成にかけているという人も少なくないほど、インフラエンジニアの仕事の大部分を占めている業務です。
スペックや期間、予算、基本設計や運用設計などをプロジェクトメンバーに伝わるように計画書へと落とし込みます。設計書のテンプレートが存在しない企業もあるため、自身で最低限記載しないといけない事項を把握しておく必要があります。
セキュリティ管理に関する知識
近年高まってきているセキュリティに対する意識。インフラエンジニアから派生し誕生した、ネットワークやサーバーの管理に特化したセキュリティエンジニアが注目を集めその需要も高まっているほどです。
ひとたび情報漏えいが起こると世間からの信用を一気に失い、業績にも大影響を与え、会社の存続にも関わってくる可能性まであります。そういったリスク管理に予算を投資している企業はたくさんあるほどなので、セキュリティに関する知識を持っていると重宝されるでしょう。
スキル以外に技術者としての経験も考慮されるのか?
セキュリティ管理など失敗が許されない仕事を受け持つインフラエンジニア。そのような環境であるため、新人が育ちにくいとも言われています。逆に、インフラエンジニアとしての経験があると転職で優遇される事が多いです。
インフラやサーバーの設計や構築経験が重宝される
インフラエンジニア転職求人の必須となることも多いインフラ/サーバーの設計・構築経験。前職でインフラエンジニアやサーバーエンジニアとして働いており、即戦力となる人材が欲しいという意味です。
クラウドソフトウェアを使用できるならクラウドビジネスエンジニアになるという手も
クラウドの登場により、今までインフラエンジニアが長い時間をかけて行っていた物理サーバーの調達作業が数分で終わってしまうようになり、クラウドが一部インフラエンジニアの仕事に取って代わり始めています。
現職(前職)もインフラエンジニアであり、クラウド基盤ソフトウェアのEucalyptusなどに触れた経験がある人ならその経験を生かしてクラウドを提供する側に転職するのもひとつの手です。
スキルやコミュニケーション能力を生かした転職活動を
インフラエンジニアは裏方で働いているため「地味」というイメージを持つ人も多いですが、実際はチームで動いているということもあり活発なコミュニケーションが求められます。
そのため、サーバーやネットワークに関する知識だけでなく、チーム内でうまく立ち回る事のできるコミュニケーション能力も求められています。転職の際はスキル面だけでなく、そういった人物面でもしっかりとアピールするようにしましょう。