SEの転職は他業種と違う?先輩SEの体験談を参考にしよう 2017.05.26
転職を希望するSEの数は、他業種よりも多いと言われています。
業務が単純作業になりがちである、キャリアアップの仕組みが整っていない、激務であるという事が主な理由であるようです。
また、仕事内容も特殊なので、一般的な転職のアドバイスは参考にならない事が良くあります。
そこで、この記事では実際のSE転職体験談を紹介していきます。
それぞれの転職先も年齢も異なる為、全ての体験談が参考になる訳ではないですが、事前に大体のイメージを掴む事は、転職を成功させる為にかなり重要です。
それでは、SEの転職体験談を見ていきましょう。
SEの転職体験談!動機の1位は給与への不満
辞職をした、あるいは異業種へ転職したSEに、「なぜ企業を辞めたのか」という理由を聞いた所、「給与が上がらなかったから」という答えが半数近くを占めていました。
SEには、メーカーに多いソフト系とIT企業に多いハード系がありますが、ハード系のSEの方が、給与に不満を持つ割合が比較的高いです。
IT企業の中でも、新規・中小規模の所は、長年勤めた経験のある人が少なく、昇給の仕組みも整備されていない事があります。
給与に不満を持つのは、35~40歳といったキャリアを積んだ世代が最も多かったです。
スキルアップを求める声が若手中心に増加
給与に不満を持っているのは、比較的キャリアを積んだ方が多いようですが、現在、20~30代を中心に、スキルアップを求める声が増加しています。
IT企業の草創期はエンジニア職自体が珍しく、重宝されましたが、現在はWeb系のアプリ開発職などが好調です。
それ故、従来の業務ではなく、スキルを新しい技術に使いたいという人が多いようです。
現在は、大手IT企業が年俸制や歩合制を導入する流れもあり、年功序列よりも、個人の実績や能力に合わせた給与体系が一般的になっています。
このような時代背景を考えると、SEの中にスキルアップを求めた転職希望者が出るのは、自然とも言えます。
今でも、Web系の企業では、技術の発展に合わせて、様々な新職種が生まれてきています。
SEは通常の転職フローだと仕事が見つかりにくい?実際の体験談から
上記のように、SEの中には、転職を考える人が多くいるようです。
一方で、実際に転職を決めたという人はあまり多くはありません。
その理由としては、まず希望の仕事や企業が見つからなかったという事が挙げられます。
特に、普通の転職サイトや人材業者を利用すると、やはり募集には限りがあるようです。
SEに関連する分野は、浮き沈みが早い、技術革新による変化が大きい、専門用語などを学ぶのが難しいという特徴があります。
それ故、普通の人材業者には、扱いが難しいです。
IT専門の転職エージェントを利用しよう
例え、同業種・業界を希望していなかったとしても、一度、IT専門エージェントに相談してみましょう。
専門エージェントは、ITについて詳しいだけでなく、普通の人材業者に比べて、紹介できる求人の幅が広いです。
企業の中にも、専門エージェントにしか求人紹介を依頼しない所は多くあります。
同業種を希望しているのであれば、間違いなく専門エージェントを利用した方が良いでしょう。
また、異業種に転職したSEのデータも多いので、こうした方も十分利用価値はあります。
よっぽど質の低いコンサルタントでなければ、無理やり自社の求人を薦めるという事もありません。
SE転職では選択に迷う事も!体験者の事例から
SEとして実際に働いた方なら、理想と現実のギャップ、給与・福利厚生に対する現実的な要望などはしっかり固まっているでしょう。
それ故、転職先を探す際も、スムーズに候補の絞り込みが出来ると思います。
そうは言っても、実際は関心のある企業が2社以上見つかり、悩んでしまう事は良くあります。
国内勤務と海外勤務、社内SEとIT企業など、それぞれに良さがある場合は、どちらを転職先にするか、なかなか決めきれないのではないでしょうか。
国内VS海外!グローバルな経験を武器にするなら海外勤務
実際に、国内勤務と海外勤務で迷い、最終的に海外でSEとした働く人は多いです。
ただ、こうした方の体験談を見ると、公開していると感じている割合も多いです。
海外勤務は、海外市場向け製品、サービスの開発、提供に携わります。
なかなか経験出来る働き方ではないので、自身のキャリアアップに役立てたい、あるいは語学力を活かしたいという方にとっては魅力的です。
その一方で、生活費が高い、昇進が遅れるという不満を持っている方も多いです。
IT企業VS社内SE!個性や価値観に合った選択がカギ
次に、IT企業か社内SEかについてですが、これも一概にどちらが良いとはいえないようです。
社内SEは、企業のIT担当として、幅広い業務を担当する事になります。
また、様々な部署と連携して働くので、コミュニケーション力が必要となります。
一方、IT企業は、その道のプロとしての高いスキルと知識が要求されます。
もちろん、コミュニケーション力も大切ですが、それよりも専門性が重視されるようです。
実際に社内SEからIT企業に移った方の体験談を見ると、こうした雰囲気の違いに戸惑いを感じる事も多いそうです。
それ故、この2職種のどちらを選ぶかに関しては、待遇と共に雰囲気が合うかどうかも考慮した方が良いです。
体験談を活かすにはリテラシーも必要
インターネットでエンジニアの転職について調べると、多数の体験談を閲覧する事が出来ます。
こうした体験談は、気になるものではありますが、鵜呑みにしてしまうと可能性を狭める事にも繋がります。
自分の状況をしっかりと把握した上で、体験談の内容をどのように活かすか考える事が大切です。