SEのキャリアパスを知りキャリアプランに合う転職を 2017.05.31
SE(システムエンジニア)がキャリアプランを考える時には、どのようなキャリアパスを歩むのかを明確にしなければなりません。ここでは、理想のキャリアアップを叶えるために、転職も視野に入れて考えていきます。
SEのキャリアプランで悩んだ時はマネージャーかスペシャリストで考える
SEは、マネージャータイプかスペシャリストタイプの大きく2つに分けることができます。
広い視野で周りを見渡せることができる人はマネージャータイプ
1つめはマネージャータイプです。
こちらのタイプは広い視野で物事を俯瞰的に見ることができる人に向いています。
また、よく周りに気が使える人や、コミュニケーション能力が高い人は適正ありです。
必要な能力としては、マネジメント能力や開発・設計能力が挙げられます。
ただ、以前まではSE→PM(プロジェクトマネージャー)かPL(プロジェクトマネージャー)というプレイヤー→マネジメントのキャリアアップの王道でしたが、最近ではこの図式は崩れつつあります。
一つのことを集中して突き詰めていくことができる人はスペシャリストタイプ
2つはスペシャリストタイプです。
こちらのタイプは、一つのことに集中して長時間取り組むことができる人に向いています。
時間を忘れて好きなことに没頭できる人や論理的な考え方ができる人は適性ありです。
ユーザーの要求やビジネス上の課題などからどのような技術やシステムを使って問題を解決するのかといったことを思案し、実行する。
そのためネットワークやアプリケーション、データベースなどの幅広い知識を深く理解しておく必要があります。
必要な能力としては、自分が受け持つ分野に対する高い専門知識が挙げられます。
自分のタイプが分かったら転職を考える前にその特性を理解する
自分がどちらのマネージャータイプかスペシャリストタイプか分かったら、次はそれぞれの仕事内容を理解しましょう。
マネージャータイプの仕事は大きく分けて3つ
マネージャータイプの仕事は大きく分けて3つあります。
1つめは、チームの指揮をとったり、メンバーを鼓舞したりする人を動かす仕事。
2つめは、コストや品質の管理といったプロジェクト全体を計画通りに進めるための仕事。
3つめは、クライアントとの会議や交渉など外部と情報をやり取りする仕事。
このように、チーム統括・プロジェクト遂行・顧客との折衝が主な仕事となっています。
スペシャリストタイプの仕事は大きく分けて2つ
1つめは、専門的な技術を活かしてシステムの構築・運営などを行う仕事。
2つめは、専門的な知識を活かして改良できる箇所などの提案を行う仕事。
このように、専門的な技術や知識を活かしたシステムの構築や提案が主な仕事となっています。
実際にどのようなキャリアパスが考えられるのかを知る
マネージャータイプとスペシャリストタイプが実際にどのようなキャリアアップを行うのかを年収や年齢から考えていきます。
マネージャータイプのキャリアアップ一例
マネージャータイプはSE→PL→PMというキャリアアップを歩むことが多いです。
それぞれの年収や年齢は以下の通りです。
・SE(年収:525万円 年齢:20代後半)
プログラムの開発・構築・運用まで担当するプロデューサー。
・PL(年収:550万円 年齢:30代前半)
開発チームの進捗・予算などをマネジメントする。小さいプロジェクト責任者になる場合もある。現場のリーダー。
・PM(年収:660万円 年齢:30代後半)
開発スケジュール・予算の決定や人材の選定などを行う。進捗も管理し、状況に合わせてチームを増員する場合などもある。会社と現場の橋渡し役。
スペシャリストタイプの主なキャリアアップ
スペシャリストタイプはSE→スペシャリストSEやSE→ITアーキテクトというキャリアパスを歩むことが多いです。
・スペシャリストSE(年齢:30代前半 年収:550万円)
普通のSEが1週間かけて行うシステムの構築を1~2日で行う。
また、普通のSEでは解決できないような問題をすぐに解決できるような専門的な技術・知識を持ったSE。
・ITアーキテクト(年齢:30代後半 年収:650万円)
顧客の要求を解決するための企画を提案し、必要に応じてシステム化を行う。顧客に要件を分かりやすく行ったり、アーキテクチャの設計を行ったりする必要があるので、非常に細かい「システム化の知識」などが必要。
転職はSEからのキャリアアップのひとつの手段であることを覚えておきましょう
最近はSEのキャリアアップ方法が多様化しており、転職という道を選ぶ人も多いです。
キャリアアップに正解はありません。
しっかりと自分でキャリアプランを立て、それに従ったキャリアパスであればそれが正解です。
もっと言えば、あなた自身が正解だと思えれば、それが正解です。
これは転職にも言えることで、転職することが正解かどうかはあなた次第です。
あなたが転職した後に
「転職して正解だった」
と思えれば、その転職は正解です。
ぜひ自分の納得できるキャリアパスを歩んでくださいね。