激務SEの実情!ホワイトな職場に転職する方法を紹介 2017.06.07
世間ではSEというものは非常に激務だと思われていることが多いことと思われます。インターネットでSEと検索すると、激務で苦しんでいる様子を語っている人がたくさんいます。
確かに、口コミにあるように忙しいSEが存在することは事実ではありますが、SEだからと言ってSE全員が忙しいというわけではありません。
では、忙しいSEとはいつなぜそのようになってしまうのでしょうか。そして、そのような激務から解放されるにはどのように転職すれば良いのでしょうか。
ここではSEが激務となる主な原因を理解することで、転職する際の企業探しにおけるチェックポイントを見極めるコツを伝えていきます。
SEが激務だと言われるようになる人間的裁量面での理由
SEが激務と言われる状況に陥るのには、いくつかの理由があります。ここでは、人的理由で忙しくなってしまうパターンを見てみましょう。
プロジェクトマネジメントが失敗
システムの開発は、同じものは一つとしてありません。開会の仕事には必ず何か新しいことが存在するため、プロジェクトマネージャーのコントロールがより重要なものとなってきます。
しかし、ほとんどの場合は何かしら問題が発生し遅延するため、前もって余裕を持ったスケジュールをして置かなければ、連日残業続きの大変な激務となりがちです。そして、最終的にはデスマーチ状態へとなってしまうこともあります。
特定の人間に業務が集中しやすい
IT業界に限ったことではありませんが、仕事ができるSEのところには仕事が集まります。特にソフトウェア開発では作業が属人化しやすいので、優秀な人は特に忙しくなります。
自分のスキルが必要とされるというのは良いことですが、あまり激務すぎるというのも問題です。俗人化を防ぐために、ノウハウを共有していく必要があります。
IT業界の慢性的な人手不足
IT業界は2017年現在の時点でなんと17万人以上も人手が不足しているというデータがあり、2020年までには約37万人、そして2030年の段階で約86万人もの人材が不足すると予測されております。
人よりも仕事が多い状態ですので、忙しくなるのは当然のことです。さらに激務なSEはうつ病といった病気にかかることが良くあり、また他のSEの転職などによって、プロジェクトの途中に人が減ってしまうこともよくあることです。それゆえ、さらに忙しさが増すことになります。
SEが激務だと言われるようになる業務仕組み面での理由
人的理由以外にも、SEの仕事量が増えてしまう原因があります。仕組みの部分は個人の裁量ではどうにもならないので、企業を選ぶ際にしっかりと見極める必要があるでしょう。
急な仕様変更の発生
SEが相手するクライアントというものは、IT関係に弱い方が大半であるため、システム開発のことについては何一つよく分かっておりません。または、ビジネスの環境の変化などの影響で必要になる機能が変わるということもよくあります。
そんなわけで、かなり頻繁に仕様変更、機能追加依頼といったものが舞い込むのが常ですので、やらねばならない作業が増え、忙しくなります。
その上、いくら追加依頼の増加で忙しくなっても納期は変更されないため、SEは更なる激務となります。仕事を引き受けてくる営業の方々もクライアントの要望に従ってばかりなのも原因となります。
ソフトウェア開発業界に特有の田重視儲け構造
ソフトウェア開発業業界の構造というものは建築業界と似ている部分もあり、SIer(一時受け)から下請け(二次受け)、そして孫請け(賛辞受け)と、仕事が下にどんどん流れてくる構造となっております。
さらに、間の部分で中間マージンが次々と取られるため、仮想の仕事における単価は非常に安いものとなる場合が多いです。それによって、予算、時間が限られた中で開発を終わらせなければなりません。下層にいるSEほど仕事量が増え、激務になりやすいです。
納期の厳しさ
システム開発には当然納期があります。IT業界の納期は月末が多いので、月末はさらに忙しいものとなります。また、システムが稼働することができる一日も、トラブル対応などによって深夜残業になることが多いです
システム開発がスムーズに進むといったことはレアで、多くの場合バグや仕様のミスなどで開発の遅れが発生します。納期を伸ばすことができればよいのですが、クライアント側の都合があり、簡単にはそうはいかないのが現状です。
その結果、残業してでも納期に間に合わせざる負えなくなります。
SE特有の忙しさから逃れるためには転職するのが一番の手
現在、激務な状況にある人がそこから抜け出すことは非常に難しいです。状況を変えるためには、転職をして環境を変えるしかありません。
ホワイトな職場に転職したい場合は、以下のようなポイントを抑えましょう。
仕事内容をしっかりと確認すること
上記の理由から忙しいSEがたくさんいる一方で、それほど激務ではないSEもたくさんいます。例えば社内SEはかなりゆったりと働くことが出来ると人気のSEの一種です。
また、IT業界から離れて、非IT業界の会社に転職するのもお勧めです。その場合は、クライアントの御用聞きや外注企業で働くSEと連絡といったものが主な仕事になります。
今までと同じようなSE企業に転職するにしても上記のような業務の特徴を事前に把握して判断すれば問題ありません。
ホワイトなSEとして働きたいなら転職を考えましょう
SEの激務さから転職を考える際に、どのような業種を選ぼうか迷うこともあるかもしれませんが、IT業界のなかには激務ではなく、SEとしての経験や知識を活かすことが出来るところがたくさんあります。
企業選びの際にホワイトな職場かどうかをしっかりと見極めましょう。自分自身で決めることに不安があるなら、転職エージェントの活用がお奨めです。