ゲームプログラマーに転職するなら取るべき資格3つ 2017.05.31
スマートフォンの普及により活躍の場が増えたゲームプログラマーですが、転職にはどのような資格が必要なのでしょうか。今回は、持っているとゲームプログラマーの転職に有利になる資格を3つ紹介します。
ゲームプログラマーの転職に資格は必要なのか?
ゲームプログラマーに資格は必ずしも必要ではありません。
とは言え、転職時のアピールとして非常に効果的です。アプリゲーム、コンピューターゲーム、どのような形態であれ、一般的なシステム開発に使用されるJavaやC言語などが使用されているため、最低限のプログラマーとしての技術を証明する必要があります。
未経験からの転職でも最低限基本情報処理技術者を持っておこう
ゲームプログラマーの転職に資格は必要ないとは言え、基本情報処理技術者試験相当の技術は確実に必要になってきます。
実務経験があれば自ずと証明出来ることなのでわざわざ取る必要もありませんが、現職(前職)でエンジニアとしての実務経験がない場合、資格で証明するしか方法はありません。基本情報処理技術者試験は国家資格で信用も厚いので、企業で評価される可能性も高いでしょう。
2017年ゲームプログラマーの転職をより有利にする資格3選
ゲームプログラマーに転職する際に持っていると目に留まる資格を3つ紹介します。
TOEIC
ゲームプログラマーには英語の読解能力が必要です。TOEICの点数でいうと600点程度の「辞書を使用しながら英文を読める程度」が最低ラインとなるでしょう。
ゲームプログラマーが英語に接する機会は非常に頻繁。日本でもメジャーであるiOSの開発ツールXcode、Androidの開発ツールAndroid Studioはどちらもメニューが英語で書かれています。これらを日本語に翻訳するファイルもあるにはありますが、完成度が低く翻訳されない箇所もあるため英語のまま使用するのがベターでしょう。
また、3Dゲーム制作に広く使われているUnityも英語で使用します。ソフトだけに留まらず、参考になるサイトがすべて英語で書かれたものであるため、英語が読めなければ独学で勉強することすら出来ません。
システムアーキテクト試験
旧アプリケーションエンジニア試験として有名な試験。2009年からは現在のシステムアーキテクト試験の名称に変わりました。
基本情報処理技術者の上位のレベル4に相当する試験のため難易度が高いですが、持っているとアプリケーション開発のプロジェクトリーダーとしての活躍が期待されるでしょう。
また、システムアーキテクト試験に合格すれば他の高度情報処理技術者試験の試験科目が免除されるため、入社後の資格取得がスムーズに。スキルアップを狙っている人は取得しておきましょう。
Androidアプリケーション技術者認定試験
Androidでのアプリケーション開発技術を証明する試験です。Android系のアプリケーション開発を主にしている企業なら業務に直結する知識や技術を証明することが出来るため、転職の際にアピールポイントとなります。
問題は4択形式で出題され、合格には70%の正解率を出す必要があります。合格ラインは少し高めですが、初心者でも勉強し対策すれば取得出来る可能性があるため、特にゲームプログラマー未経験者にお奨めの試験です。
資格の他に求められるゲームプログラマーとしての能力とは
資格の他に、転職でアピール出来るポイントを紹介します。
とにかくゲームが好き・ゲームを作るのが好きであること
ゲームプログラマーの殆どが「ゲーム好き」の人たちです。ゲームに対する熱い思いを持った仲間たちと共に働くことが出来るというのはゲーム好きにとって最高の職場ですが、そうではない人は入社後その温度差に戸惑ってしまうかもしれません。
また、ゲームの楽しさを表現するにもある程度の「ゲーム経験」が活かされます。アクションゲームにおける操作性の良し悪しなどの感覚的な勘は普段からゲームに触れている人の方が強いのは言わずもがなですね。
ゲーム制作には様々な人が関わるためコミュニケーション能力も必要
ゲーム制作にはディレクターやシナリオライター、イラストレーターなど様々な人が関わってきます。
シナリオライターやイラストレーターが作った世界観を正しく作ることがゲームの完成度、ひいては収益に直接つながるところなので、自らコミュニケーションをとって関係を密にすることが大切です。
商品の先にいるユーザーに対する想像力
ゲーム開発で重要になってくるUIやUX。簡単に説明すると、ゲームの操作性やサービスに対する満足感を指しますが、これらをより良いものにしてユーザーに届けるのもゲームプログラマーの仕事です。
商品の先にいる「見えないユーザー」を想像する豊かなイマジネーション能力が必要。この能力が「出来るゲームプログラマー」かそうでないかを決定する一つの要因でもあります。
ゲームが好きな人にはチャレンジして欲しい職種!
ゲームプログラマーとして重要視されるのは資格よりも「ゲームが好きかどうか、そしてそれを形にすることが出来るかどうか」の部分にあります。
資格の保持をアピールするのではなく、ゲーム制作に対する熱意を証明する道具として資格を利用するという意識をしっかり持ち、転職に望みましょう。