ゲームプログラマーの年収と平均以上の給与をもらえる人の条件・特徴 2017.02.23
そもそも、ゲームプログラマーの平均年収はどのくらいなのでしょうか。また、平均年収を超える収入がある人は、どのような条件を満たしているのでしょうか。
一般的な平均給与と一緒にゲームプログラマーとして働く人の年収や給与について開設していきます。
ゲームプログラマーの平均年収はどれくらいなのか
ゲームプログラマーと一口に言っても、現在ではコンシューマ機やPCソフト、スマートフォンアプリなどある程度の幅がありますが、近年でのゲームプログラマーの需要はスマートフォンアプリ業界に大きく偏りつつあります。ゲームプログラマーの全体的な平均年収は400~450万円程度ですが、今回はスマートフォンアプリゲーム業界に特にフォーカスを当ててみます。
スマートフォンアプリゲームプログラマーの平均年収
求人サイトなどで公開されている求人から見ると、スマートフォンアプリゲームの業界における平均年収は、中小企業で300~500万円、大手のゲーム制作会社で500~900万円が主流となっています。需要が高まる業界だけあって、提示されている給与額も平均を大きく超す案件が多くあります。
未経験可という案件も多くあるのが特徴ですが、歓迎要件として過去にゲームプログラマーとして経験を求めている求人も多いので、転職時には給与や待遇面での交渉材料としても使えることでしょう。
ゲームプログラマーとして平均以上の給与を得るには?
ゲームプログラマーとして活躍している方や趣味でアプリを制作していた方は、即戦力として企業で採用してもらえることになります。
アプリを世の中にリリースしたことがある人は、各作業工程や手続きを把握していることがあるので、全くの初心者を採用するよりも採用企業としては、教育期間や導入に時間をかける必要がないので高給与で迎えられることになります。
また、リリースしたアプリの評価が高い場合には、プロジェクトの中核を任せることも可能なので転職で採用される可能性は高いです。
これからのゲームプログラマーに求められる人物像と業界の実情
いわゆるスマホゲームとしての成功モデルというのは、ある程度凝り固まりつつあるとは言え、まだまだVRなどの技術革新との親和性も高い業界なので、新しい観点でのサービス展開も必要となります。
そうした環境下で求められる人物像とは、ずばり今までにない視点でひらめきを提案できる能力を持った方が好まれます。
そのため、ゲームアプリにおける求人数では若手プログラマーを求める案件も多く、今後もこの傾向は続くものと言えます。
ゲーム制作会社の実情
求人を出している雇用元となるゲーム会社の収益は、ヒット商品に左右されることも多く、社会的に認知度の高いヒット商品を持つ企業であれば転職時に年収をUPさせることも珍しくありません。
スマートフォンの普及もかなり浸透してしまった今日では、すでに上位企業がもつシェアには圧倒的なところがあります。ユーザーは人気のアプリに集中する傾向にあるため、後発となる新規参入企業にとっては厳しい状況となっていますが、話題性が伴えば爆発的な成長を望めるのもこの業界特有の特徴です。
そうした場合、早いうちからプロジェクトの中心的な人物として関わっておくと、成長後に重要なポストに就きやすくなるので平均的なゲームプログラマーの年収よりも多く手に入れるチャンスもあります。
ゲームプログラマーとしての仕事の実態
ゲームプログラマーは、短納期で他社より早くリリースすることが求められるため納期に対して非常に厳しい対応が求められています。
アプリ開発では、新規機能を使用する傾向がありますが、情報が乏しく時間がかかる作業が常時発生します。進捗遅れも発生しやすいこともあり、特にリリース前の最終工程・テストでは、残業時間が多くなる傾向になります。
ゲームプログラマーが転職で成功するためのポイント
様々な意見はありますが、ゲームプログラマーとして転職を成功させるために必要なポイントをまとめて紹介しましょう。
ゲームプログラマーとして活躍するには?
そもそもゲームに普段から慣れ親しんでいる人であれば、多くのゲームを行ってそれぞれのプログラミング面からの視点でチェックすることも必要です。
ゲームの効果的なUI/UXは、利用者に対して使いやすさを提供することになるので、多くのアプリに接してチェックする事も大切です。時代遅れのUIでは、アプリの価値を下げて古い印象を与えてしまうことになるので、最新技術を活用したものが好まれます。
ビジュアルや操作性はアプリを利用してもらう上で大切な点であるので、新技術の習得にも習熟して実戦で使用できることが求められます。
ゲームの世界観を理解して共有できる
ゲームアプリは、多くのジャンルの関係者と協業して作業を行うことになります。
ゲームプログラマーは、ディレクター・デザイナー・音楽BGM担当との連携が必要で、それぞれの成果物をタイミングよくプログラミングしていくことになります。ゲームの世界観や面白さは関係者の想いが詰まっているので、その世界観を共有するためにコミュニケーションを取って対応することが必要となります。
新しいスキル・技術の習得と英語力
スマホアプリの開発においては、新製品リリースに向けてバージョンアップが行われます。
新製品では、新しいOSでの環境となることが多く、新環境に対応する技術習得が必要となり、新技術を習得していち早く製品化ができる能力が必要です。このとき、OSや開発ツール類に障害を抱えていることもあるので、障害の原因追及ができるスキルが必要となります。
原因の追究後に開発元に英文でメール連絡する必要があり多少の英語スキルが求められます。
ゲーム操作における提案力
ゲームの世界観を壊さないように面白さを追求するため、ゲームプログラマーから操作性やデザイナー、BGMなどの変更点について提案することも必要です。
ゲームプログラマーは、アプリケーションを作成する職種ですが、提案するスキルも必要で、これがゲームを楽しくすることにつながることになります。プログラミングを担当する仕事ですが、受け身のエンジニアでなく能動型エンジニアとして仕事に取り組むことも必要となります。
UnityやOpenGLを使った開発言語の習熟
スマホアプリでは、Apple(iOS)とAndroid(Google)の2つが主流となっています。開発環境として、UnityやOpenGLを使用することも多く、スマホアプリのゲーム開発としては強いマルチプラットフォームゲームエンジンとなっています。
同じアプリでもObjective CやSwiftを使ってiOSで作成したアプリとJavaで作ったAndroidアプリでは、お互いのデバイスでは対応できません。そこでこうしたゲームエンジンを使用することで両方の言語に対応して、効率的な作業が行うことが可能です。
こうした開発環境の利点もありますが、ネイティブ言語(C#やJavaなど)である程度アプリケーションスキルを保有しておくことも重要です。新たな変革があった場合にすぐに対応出来るスキルを持ち合わせておけば、今後のアプリケーション開発のエンジニアとして幅広く活動できることとなります。
まとめ
ゲームプログラマーは、パソコン相手に作業を行うことになりますが、関係者との連携が完成した成果物にも影響を与えることとなります。コミュニケーションや自分の考えを伝えること、新技術を習得することができるゲームエンジニアは、活躍できる分野と言えます。ゲームを利用する方は、全世界レベルになるので多くの方とゲームの世界観を共有する楽しさがあります。