プログラマーの年収と平均以上の給与をもらえる人の条件・特徴 2017.02.23
プログラマー職は人出不足のため、多くの企業の求人ニーズがある状態です。専門的な技術を扱うために人によって技術力に大きな差がある職種です。そのため企業側も評価基準をどのようにすれば良いかを明確に出来ていないところも少なくなりません。< /p>
プログラマーは期待された技術力を提供できるかがポイントですが、技術力があれば年収が増えるとは限りません。ここでは年収や月収の実態と年収アップしていく人の特徴を整理します。
プログラマーの年収はどれくらい?
厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査によると、プログラマーの平均年収は408万円、平均月収は30万となっています。企業規模ごとの平均年収を比較しても大きな格差はありません。
企業規模別にみる一般サラリーマンの平均年収
- 10~99人…平均年収は382万円、平均月収は28.7万円
- 100~1,000人…平均年収は420万円、平均月収は30.5万円
- 1000人以上…平均年収は430万円、平均月収は30.4万円
企業規模ごとの平均年齢は32~33歳の範囲であり、比較的若い世代が多く在籍しているのが分かります。
男女別に平均年収を分けた場合は、男性の平均年収は368万円、平均月収は30万に対し、女性の平均年収は315万円、平均月収は26万となっています。
平均以上の給与を目指すにはスキルを磨くだけじゃダメ?
プログラマー職でより多くの収入を得るにはどのようにすれば良いのでしょうか。
派遣型の契約の場合は営業の交渉が大きく左右
客先常駐でシステムに携わる場合は、1ヵ月〇〇万円という月単価を設定し派遣契約を結びます。
しかし月単価が高く雇われれば給与が増えやすくなりますが、安く雇われてしまうと給与も安く成らざるを得ません。月単価はプログラマーの技術力で決まることは前提ですが、取引先の懐事情、自社の営業力も重要になってきます。
給与アップするには自分の力をつけるだけでなく、営業力に信頼のおける会社に所属する必要があります。
自社開発型は周囲からの見え方にも気をつけて!
自社内などで開発する場合は効率良く働くことが会社への利益に直結します。
効率よく働くためにも技術力や協調性、担当が決まっていない作業を担当するなどの積極性も重要になります。
また、給与内訳には役職手当、資格手当などの諸手当があると思います。エンジニア職となると、自分の世界に拘る職人気質な方も多いですが、社内評価を意識した振る舞い、資格合格などの見え方にも注意して、これらが支給されるよう成果を残しましょう。
プログラマーとして良い企業に勤めるためのクリア条件と転職成功のポイント
プログラミングを楽しいと感じるときは、自分が作ったものが動いた時ではないでしょうか。分からないことを調べている中で、新しい発見をし、「どのようにすれば思った通りに動くのか」と試行錯誤を繰り返すことが多く、動いたときの喜びや達成感は大きなものになります。プログラミングは小さなプログラムから徐々に大きなプログラムが組めるようになり、また複雑なものを作ることができるようになるため、自身の成長を感じられるのが特徴です。
「知的探究心に溢れる環境がいい」「コーディング能力を誇りたい」という志向が強い場合はWeb系企業へ転職することをお奨めします。また、「決められたことをしっかりと作りたい」という志向が強い場合はSI企業へ転職することが転職成功のポイントといえます。
実はぜんぜん違うSIerとサービス展開を行う企業のプログラマーの仕事とは?
SIerとサービス展開を行う企業では、プログラマーの働き方は大きく異なります。
SIer企業では設計書に沿った作業が基本
SIerのプログラマーは顧客から発注を受けたシステムの開発に携わります。
主な担当作業は設計書に従い、決められた動作するようコーディングを行います。設計書の完成度が低い場合は、設計者に「このような場合はどのように動作させましょうか」と適宜伺い、仕様を明確にした上で完成を目指します。
プロジェクトリーダーやSEのスケジュールが重要
新しい技術を適用してシステムを開発する場合などは、リーダーやSEがスケジュールを作成し、スケジュールに従い技術調査を行います。基本的にはどのような作業が必要か洗い出すとともに、計画通りに作業が進んでいるかを管理するのが特徴です。
またSEへキャリアアップしても、SE兼プログラマーとして活躍する方がたくさんいます。
サービス展開企業のプログラマーではアクティブな仕事が多い
一方、サービス展開を行う企業のプログラマーは自社サービスのシステム開発を行います。
SIerのチーム体制とは異なり、フラットな関係で作業分担を行っていきます。新しい技術力に対する理解など、独力で試しながら技術を吸収していくようなアクティブさが求められます。1週間前後でコーディングとテストを済ませるスピード感ある開発が行われます。
また、「このようにしてはどうか」というアイディアが反映しやすく、ユーザーからの反応もダイレクトに得られるのが特徴です。
SIerからサービス展開を行う企業へ転向する場合は、技術力やスピード感の違いに戸惑うことがあります。
評価されるプログラマーの条件とは
プログラミング能力は人によって個人差があります。プログラミングが好き、楽しいと感じる人ほど自然に実力がついてきます。逆に仕事として割り切ってプログラミングを行っている人は、経験を重ねても効率よいプログラムが組めないなど、ある一定水準を超えることはできません。
実用的なスキルを身に着けないと厳しい
プログラマーは実務中心の作業が多いため、実務に役立つスキルを身につけておくことが重要になります。身近な例としては自動ツールの活用やマクロなどを利用した業務効率アップがあります。
データベースのテーブル定義より、データベースへの検索、登録、更新、削除のプログラムを自動生成するなどの提案や実績経験が評価されるでしょう。
外部ライブラリやフレームワークの活用が評価につながる
また、システム開発では外部ライブラリやフレームワークを活用します。ライブラリやフレームワークの適用を得意とするプログラマーは少数のため活躍の場が増えます。本業のプログラミングだけでなく、ソフトウェア全般、ミドルウェアやハードウェアといった領域まで少しだけ踏み込むことでIT技術のさまざまな課題に対処できるようになり、高い評価が得られるでしょう。
まとめ
プログラマー職の年収幅は企業規模が関係なくほぼ横ばいです。しかし同じプログラマー職の求人であっても、SIerとサービス展開を行う企業では働き方のスタイルやキャリアアップが大きく異なっています。サービス展開を行う企業では自分の実力を発揮する、クリエイティブな仕事ができるといえます。
スキル向上を狙うのであればサービス展開を行う企業のプログラマーになることを検討してはいかがでしょうか。