エンジニアの転職で給料は上がる?下がる? 2017.10.06
エンジニアの転職は一般的になってきていますよね。今の職場にすごく不満があるわけではないけれど、転職して給料が上がるならチャンレンジしてみようかなと思っている人も多いのではないでしょうか。
また、給料が下がってしまったなど上手くいかなかったケースを聞いて躊躇しているという人もいるかもしれません。今回はエンジニアのみなさんが転職するのはそもそもお得な選択なのか、また実際に仕事を変える際に注意したい点などを詳しくご紹介します。
エンジニアの転職は給料が上がりやすいってホント?
まずは、一般的に転職が成功しやすいのか、お得な選択肢なのかという点についてご紹介したいと思います。
数年前より採用条件が格段に良くなっている
日本全体として求人倍率が高まっていてバブル期並の人手不足と言われていますが、エンジニア不足はもっと深刻です。人材大手のDODAが公開しているデータによるとIT業界・通信業界の求人倍率は6倍近くになっています。エンジニアとして働きたい人の6倍近い求人があるのは驚きですね。
また、この数字は上下しているものの傾向として数年前よりも高くなってきています。ですから、エンジニアの労働市場が売り手市場であるというだけでなく、数年前に今の会社に採用されたという方であれば、採用された当時よりもより有利に転職活動をすすめることができるのです。
つまり、同じスキルを持った人材であってもより高い給料や福利厚生など好条件で採用されることができるのが最近の特徴と言えるわけです。実際にエージェントなどに公開されている求人を見るとそうしたトレンドを実感できるのではないでしょうか。
同じ会社で出世していくのは難しい?
日本では基本的に一度出世してしまうと給料や役職が下がるということはあまり行われないですよね。そのために同じ会社で出世していくためには上司が引退するか他の会社に行くかというタイミングを待たなければならないのです。スキルがあったとしても出世が停滞するということも多くなってしまいます。
また、エンジニア業界の分業体制も会社内での出世を難しくしています。クライアントと直接交渉しシステム設計をする会社、実際に開発を行う会社、保守やシステム導入を支援する会社など分業体制が構築されています。下請け会社のエンジニアであれば出世といっても頭打ちということです。
こうしたエンジニアの会社内での出世の難しさを考えると、それと比較して、スキルをアピールすることもキャリアアップを狙うこともできる転職という手段が給料アップにつながりやすいと言えるのです。
失敗談から学ぶ。転職の落とし穴に注意
紹介してきたようにエンジニアにとって転職は魅力も多い選択肢です。しかし当然ですが、絶対に上手くいくというわけではありません。
しっかりと給料アップにつながるようにするにはどうしたらよいのか。失敗したケースをもとに注意点を考えていきましょう。
とりあえず今の会社を辞めたいというケース
エンジニアとして働いている方の中で、残業などに嫌気がさしてとにかく現在の会社を辞めたいという方もいらっしゃると思います。ですがそうした動機だけで転職をすると上手くいかないということも多いのです。
辞めることを第一としていると、志望動機などを上手く説明することも難しくスムーズに採用されにくいという問題もありますし、求人を精査してブラック企業などを避けるというのも忘れがちになってしまいます。
しっかりとキャリアプランを考えて、今後どのようなエンジニアになりたいのかというビジョンがあれば、給料アップを成功させることも難しくないでしょう。
時期を逃すと失敗することも
当然ですが、エンジニアにも転職適齢期があります。例えば20代前半などはケースバイケースですが給料が下がってしまうこともあります。
もちろん現在の会社がブラック企業でスキルもなかなかつめないという場合なら別ですが、20代前半ですとスキルがあるというわけでもないので新しい会社にスムーズに採用されるのが難しくなってしまうということもあるようです。
特に大企業で働いている若手エンジニアというケースでは、自分の実力以上の給料をもらえているということもあるようです。
また遅すぎてもいけないようです。35歳以上になると管理職としての採用がメインになりますが、そうしたエンジニア求人は数が限られているのはもちろん企業の風土にあるかということも含めて要求水準が高くなっていますから採用されること自体が難しくなっていきます。
こうした点を考えると20代後半から30代前半が適齢期と言え、給料アップを比較的スムーズに達成することも難しくないでしょう。
転職で給料アップを目指そう!
どうだったでしょうか。エンジニアの転職は給料アップにつながりやすいということがお分かりいただけたでしょうか。
キャリアプランがわからないという方はエージェントのカウンセリングサービスを活用するなどしながら、自分の将来を考えていけば失敗を避けることも難しくないでしょう。
皆さんがエンジニアとしての転職で給料アップを達成できることを願っています。