30代までのゲームプログラマーの転職時に役立つ求人情報 2017.02.23
転職をするに当たって、ゲーム制作におけるプログラマーの役割や、どんなことが求められるポジションなのかを考えてみましょう。
まずは転職先のゲーム業界の動向を知ること
かつてゲームと言えばアーケードゲームから始まり、ファミコンやプレイステーション、セガなどの家庭用のコンシューマ機が全てでした。しかしこの10年くらいでスマートフォンの普及率が携帯電話を超え、電車やちょっとした空き時間でアプリゲームを楽しむ人の割合が急激に増加しました。
大手ゲーム会社以外の新規参入企業が急増中
そこで、近年では、スマートフォンでのゲーム市場も活気があり、新旧共にゲーム制作を事業としている企業も比例して多くなりました。
かつてのゲームでは、ハードに対してソフトをROM化して生産していましたが、スマホのアプリが取って代わったので開発からリリースまでの敷居がグッと低くなりました。そのため、今までは考えられなかったような小さな企業、あるいは個人でも容易にゲームを世に出せるようになり、あらたなヒットメーカーとなるべく新規で参入する企業も増えました。
しかし、そこで必要になるのがゲーム制作の軸となるゲームプログラマーの採用です。ヒットを生むために、人海戦術で数多くのゲームをリリースすることを行っている企業もあるくらいです。
スマホアプリゲームの開発と役割分担
以前からあるテレビゲームやアーケード版ゲームは、既存の企業があり新たに参入することは難しいですが、スマホアプリであれば容易に新規参入できる気軽さがあります。それにリリース次第では、全世界の方が利用できることで市場が無限大となり収益にも大きく関わることになります。
ゲーム制作会社の役割分担
大手のゲーム制作会社では、多くの方が1つのゲームを作成しています。
ゲーム作成に携わる人をゲームクリエータと言いますが細かく見ると、プロデューサー・ディレクター・シナリオライター・映像デザイナー・音楽効果音担当・プログラマーなどで構成されています。
プロジューサーは総責任者であり、ディレクターは現場監督のような位置づけです。
シナリオライターはゲームの概要や世界観を詳細に落とし込み、それをゲームプログラマーがアプリケーションとして作成します。
ゲームを行う際のデザインは、映像デザイナー、BGMや効果音などのサウンドは音楽効果音担当が行います。
それぞれが独立した作業ですが、ディレクターがそれらを束ねる役割にいます。小規模の会社では、ゲームクリエータの職を兼務して対応する必要があり高度なスキルが必要となります。
ゲームプログラマーの位置づけ
その中でゲームプログラマーは、プログラミングとテスト作業を担当します。
現在主流となっているスマホ端末では、iOSとAndroidの2言語をメインに習得する必要があります。iOSとAndroidは、互換性がない別な言語でありますが、現在ではハイブリッド言語と呼ばれる一つの言語からiOSとAndroidのアプリケーションが作成できる言語も登場しています。
ハイブリッド言語は多く乱立しているので、今後の主流となる言語の見極めが難しいこともあり現時点ではネイティブ言語(iOSとAndroid)の習得は必要と言えます。これらの言語は難易度が高い部類に含まれるので、参画したいエンジニアが少ないこともあります。
求人から見るゲームプログラマーの仕事内容や使用する言語スキル
それでは、実際の転職サイトなどで掲載されている求人から、仕事内容や必要なスキルに注目してみましょう。ゲームプログラマーに必要なスキルを知ることで、自分の能力を適切にアピールすることができるはずです。
ゲームプログラマーの仕事内容
ゲームプログラマーは、ゲームのディレクター、シナリオライターと共にコミュニケーションを図ってシナリオの世界観をそのままプログラミングすることが求められます。使いやすさもゲームを利用してもらう際には重要で、操作性でUI/UXに関してもスキルが求められます。
実際の求人で経験や知識が求められる言語スキル
スキルは、使用する機種によって言語スキルが異なります。
iOSはSwiftかObjective-c、Androidはjava(Android)やUnity、PS4などのゲーム機器は、C言語・C++・C#の言語スキルが必要です。
これらの言語は、比較的に言語習得難易度が高いもので容易に習得ができにくいものとなっています。しかし、そうした言語を使った開発経験を持った人を歓迎する求人も多く、その優位性は確実なものでしょう。
開発ツールの操作
スマホアプリを作成する際に、開発ツール(XCODE、Android Studio)を使いこなせないとアプリ開発・リリースはできません。
これらの操作習得は、慣れてしまえば対処できますが、慣れるまでは個人差があるので時間がかかるかもしれません。開発ツールは、アプリのプログラミングで画面映像・画面UI、音楽BGMを構成してリリース版のアプリとして登録できるまでをサポートします。
これらを操作してアプリ申請やアプリ情報を登録します。
アプリの審査を通過できる知識が必要!
スマホアプリでは、リリース前に審査を受けます。Apple(iOS)では、アメリカ本社で担当者がチェックしてAppleとして問題ないアプリでないと登録できません。
この審査は、障害がなくてもUIの見栄えやメッセージの表記など細々した点もチェックされます。審査待ちで数日間かることもあるので、リリース予定日が決まっている際は、問題ないようなアプリに仕上げることが求められます。
Google(Android)は機械審査でマルウェアが含まれていない限り登録できる仕組みとなっているので、予定が立てやすいこともありますが、後日アプリに対してチェックが入ることもあります。
NGにならないように審査に関する問題点を把握しておくことは、スケジュールや収益、手戻り作業などマイナスとなることがあるので、知識として保有しておきたいものです。
開発現場での理解を深めるコミュニケーション力も必要
ゲームプログラマーは、パソコン相手に仕事をしている感覚もありますが、同じ時間ぐらいはチーム内でコミュニケーションを図って仕事を行います。
シナリオライターが作成した世界観を形にすることは、ゲームの利用者拡大や収益にもつながるので大切な確認作業になります。チーム内の連携を密にしてコミュニケーションを図って業務を行うことが大切になります。
まとめ
ゲームプログラマーは、スマホ市場がこれからも成長することが予測できるので、今後もアプリゲーム制作のニーズは高まることが想定されます。
言語やツール操作の習得は、慣れるまで苦労すると言えますが、これらを駆使して自由にアプリケーションが作成でき全世界でリリースできたなら、大きな達成感であり醍醐味でもあります。