転職先としてアリ?データサイエンティストの仕事内容を知る 2017.07.18
データサイエンティストは近年、需要が増加傾向にあり大手の企業も積極的に採用をし始めています。中身が見えにくにくい仕事なので実際の仕事内容が気になっている人や、どうしたらなれるのか悩む人もいると思います。
ここではデータサイエンティストの主な仕事内容から転職に必要なスキルまで紹介していきます。
データサイエンティストの仕事内容
データサイエンティストは2007年にできた新語です。しかし近年のビジネスにおいて最も需要のある職種の1つとも言われるようになってきています。データサイエンティストというから単語からはなかなか仕事内容を想像しにくいと思います。ここでは、どのような仕事をしているのか紹介していきたいと思います。
データサイエンティストは情報を整理して使えるものにする仕事
最近は多くの企業が事業戦略を考える上で様々の膨大なデータを収集しています。しかし、収集されたデータは非常に乱雑なものがほとんどです。このデータは貴重なものと明らかに違うものもなどがバラバラになっていて使い物になりません。
データサイエンティストはこれらのデータを構造化し整理しながら実際に使えるように解析結果を導き出すものです。ロボットにはこの作業ができないため非常に大変な作業になります。このことからデータサイエンティストは企業側から重宝され給料も必然と高くなっていきます。
データサイエンティストに向いている職業
仕事内容を見てみると、一見ものすごく大変のように感じると思います。しかし、仕事内容は複雑で高度なため基本的にはチームで仕事を行います。
大きな流れとしては最初にどのようなデータが必要かメンバーで決めます。次にエンジニア担当がデータを集め研究開発担当(エンジニア)が統計学で検証します。その後アナリスト担当がデータを分かりやすくし実際に経営陣に説明できる状態にしていきます。
ここで重要なのはエンジニアのポジションにSEが入りやすいということです。SEはある程度のプログラミング能力があり、インフラ設計ができる場合は解析に強い言語をマスターし機械学習などといったフレームワークを使いこなす力量が潜在的に備わっているからです。分析のところに関しては統計学、データ分析、数学のどれか一つでも得意であればポジションに入ることができます。個々のできる能力の範囲内で、仕事を割り振って目的を達成していくので、無理なく業務をこなしていけます。こう考えてみるとデータサイエンティストになるのはとても難しい話ではないのではないでしょうか。
仕事内容から考える転職するにあたって役立つ3つのスキル
データサイエンティストへ転職するのが難しくはないといってもある程度の知識は必要となってくる場合がほとんどです。ここではデータサイエンティストを目指すにあたってどういったスキルが重宝されるのか3つにわけて紹介していきます
ビジネススキル
データサイエンティストに求められるのはデータをもとに会社の事業に貢献することです。当然分析対象のビジネスについて深く理解していることが求められます。データ分析はほとんどの場合事業上の問題解決や継続的な改善が目的なのでロジカルシンキングが非常に大切になってきます。また、それらをレポートやプレゼンテーションでまとめ相手に伝える力も重要です。
ITスキル
データ解析や収集において幅広いIT知識があったほうがスムーズに仕事ができます。また、データ整形の処理をかくことも多い為スクリプト系の言語を取得しているかどうかは大きな問題になってくると思います。
扱うデータもいわゆるビックデータという容量が多いものになり特別な技術が必要となってきます。
統計解析スキル
データ分析の共通語は数学なので高校卒業程度の数学とデータ分析の手法についてはよく勉強しておく必要がありそうです。
まとめ
データサイエンティストは近年需要が増えてきているのに対して技術者数が間に合っていないのが現状です。前述したようなスキルが必要と言われてしまうと誰でも手が出しづらくなってしまいます。
しかし、最初に述べたように基本的にはハードルは高くありません。データサイエンティストへ転職する際にまずは求人を確認して自分の持っているスキルを募集しているところがあるか確認してみてください。ほとんどの場合自分に合う担当分野があります。実際に未経験歓迎の求人もあるので完璧な知識や経験というより、はある程度の経験と知識を持っている人材を募集しているところもあります。
データサイエンティストは年収も一般的な社内SEに比べて100万円程度高い傾向にあり、企業によっては年収が1000万円のところもあるようです。仕事内容は大変ですが膨大な量のデータを分析しそれがもとで事業戦略が変わるというのはとてもやりがいのある職業だと思います。今の環境に不満があり、やりがいのある新しいことにチャレンジしたい人には合っている転職先ではないでしょうか?