SIerが転職を決める際に絶対見ておきたい正しい転職理由とは?

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SIerが転職を決める際に絶対見ておきたい正しい転職理由とは?

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今回は、SIerの転職理由についての記事です。筆者がなぜこのような記事を書いているかというと、その転職理由によって、転職の成功率が変わってくるからなのです。言い換えれば、間違った転職理由で行動を起こしてしまえば、その転職は失敗に終わってしまうことが多いのです。

SIerの転職理由に多い3つのパターン

SIerの転職理由にはいくつかのパターンがあります。今回は、その中でも代表的な3つの理由について挙げたいと思います。

激務で責任が重い仕事に疲れてしまったから

配属先により差がありますが、仕事に対して、体力的、精神的プレッシャーを感じることを転職理由として挙げる人は少なくありません。例えば、下請け企業に発注した業務に不備があれば、責任はすべてSIerが負わなければなりません。そのため、時間帯を問わず対応をするため、勤務時間が延び、体力的な限界を感じる方もいるでしょう。また、SIerの仕事は、調整に次ぐ調整、管理に次ぐ管理といったように終わりのないものと言えます。仕事に責任感がある人ほど、お客様のためにと全力を尽くし、課題を常に抱え続けるという傾向もあります。

SEの仕事に携わり自分のスキルを磨きたいから

IT業界の仕事は、主に大手企業のSIerが受け持つ上流工程と、下請け企業である子会社のSEが受け持つ下流工程に分類されます。この時、大手企業のSIerは、マネジメントの役割を務めているので、開発の「実務」に携わるのは、下請け企業のSE達です。もちろん、SIerとしてのキャリアを積み上げていけば、マネジメントスキルや営業スキルを磨くことはできます。しかし、変化の激しいIT業界の中で、長年実務に携われないことを不安に思い、自分のSEとしてのスキルアップのために転職をする人々が多いのです。

スピード感のある環境で、新しい言語知識を身につけたいから

SIerが属する大手IT企業が扱うのは、公共システムや大手企業の業務システムなどの大規模案件です。そのため、必然的に、3~5年といった長期間にわたる巨大システムの開発に携わることがあります。SIerが関わる公共システムや金融系のシステムは、24時間365日安定して動くことが求められ、短期的な言語や開発環境の変化を好まない傾向にあります。悪く言えば、世間では時代遅れの言語や知識にずっと関わらなければならないのです。それを好まないSIer達は、短期スパンで、仕事のサイクルを回し、次々と新しい言語や知識を吸収できる中小企業に転職を考えることが多いのです。

その転職理由で大丈夫?SIerが転職を考えた時にチェックしたい3つの判断軸

SIerからの転職を考えている人に、立ち止まって考えてほしいポイントが3つありますので、ここで紹介します。前提として、多くのSIerはIT業界の中では比較的、待遇や就労環境に恵まれています。 他の職種に転職する場合には、労働環境の悪化や、年収の低下も十分ありえるため、それを覚悟でも本当に転職をしたいのか、自分が考える転職理由が客観的にみて妥当なものなのか、について今一度しっかりと考えてみましょう。

自分のキャリアを長期的に思い描けているか?

転職を考える際に、自分に問うてほしいのは、「10年後の自分はどうありたいか」です。転職を考えている人は、労働環境であれ、仕事内容であれ、何かしら現在の仕事に不満を持っているのでしょう。しかし、そんな時は、現在から離れて、長期的なキャリアについて目を向けてみましょう。自分はこれからどんな方向に進みたいのかを想定することで、これからする選択に対して、自分の背中を押すことができます自分はこれからどんな方向に進みたいのかを想定することで、これからする選択に対して、自分の背中を押すことができます。

1年後の自分は成長しているか?

転職を迷っているということは、現在のSIerとしてのキャリアを続けるという選択肢も残しているということですよね。そんなときに、良い判断材料になるのが、「1年後の自分は成長しているか」ということ。「成長」といっても人によって様々なものがあります。もし、スキル面の成長をイメージしたなら、SEとしてのキャリアを築いていくことをおすすめします。一方、マネジメントや営業面のスキルを考えたならば、転職はいったん保留にし、SIerとしてのキャリアをもう少し積んでみることをおすすめしたいです。

「辞めたいから転職」か「やりたいことがあるから転職」か?

スピード感のある環境で、新しい言語や知識を吸収したいと思った方は、その気持ちが、今の仕事を「辞めたい」からではないかについて自分に問うてみてください。その転職理由は、現在の仕事に対する不満をカモフラージュするものではありませんか?もし、自分は本当に何を欲しているのか判断が難しい場合には、転職したい理由を紙に書き出してみましょう。そうすると、自分が考える転職が、一体どちらの気持からくるものなのかが分かるはずです。「辞めたい」ことが「やりたいこと」より多い場合には、注意です。

最後にSIerが転職に失敗しないために気を付けたいこと

SIerの転職失敗の原因としてよくあるのが、現状の仕事に不満があるからという消極的な転職理由です。もちろん、仕事が辛い時に、新しい環境に移ればきっと何かが変わると思うのは、誰しもあります。しかし、実際にはどこに行っても、満足できない部分は必ずあり、何かを妥協しなければならないのです。自分が何に対してなら妥協できるのか、妥協できないのかについて、今回述べた3つの判断軸を元に、今一度考えてみましょう。そして、決断をする際には、その転職理由や転職しない理由が肯定的で、未来志向のものであることが大切です。

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